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診断開始画面
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診断結果画面
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デジタルアーツは、Webブラウザのアクセス履歴を自動集計するソフト「インターネット利用診断」を24日に提供開始する。子供のインターネット利用傾向を保護者が把握するのに役立ててもらうのが狙い。OSはWindows Vista/XP/2000、ブラウザはInternet Explorer(IE)7/6に対応しており、IE8には5月以降に対応予定。同社サイトで無料ダウンロード提供するが、使用できるのはダウンロードした翌月末までの最長2カ月間となっている。
「インターネット利用診断」をインストール後、「診断開始」ボタンをクリックすると、IEの閲覧履歴データを参照し、デジタルアーツで構築しているWebフィルタリングデータベースに基づいたカテゴリー分類を行う。
具体的には、同社の家庭用Webフィルタリングソフト「i-フィルター 5.0」において、フィルタリング強度を「小学生向け」に設定した場合に閲覧禁止となるサイトへのアクセス件数およびその比率を表示する。これにはアダルトや犯罪・暴力、ギャンブル、一部のコミュニティサイトや娯楽系サイトなど、計41カテゴリーが含まれる。
さらに、閲覧禁止サイトへのアクセスについては、41カテゴリーのうち、有害サイトが含まれる可能性の高い22カテゴリーへのアクセスについて詳細を確認可能だ。アクセス件数が多かった上位5カテゴリーの内訳が確認できるほか、各カテゴリーでそれぞれアクセス件数の多い上位3サイトはURLも提示されるため、実際にどういうサイトかも見ることができる。このほか、実際に使われた検索キーワードの上位100件のランキング機能もある。
「インターネット利用診断」では、Windowsアカウントごとに利用状況を分析することが可能だ。デジタルアーツでは、例えば出会い系サイトや自殺サイトなどへ子供がアクセスしていることや、検索キーワードによって子供の悩みなどが把握できれば、犯罪やトラブルの抑止につながるとしている。逆に、子供が興味や関心を持っている話題を知ることもできるため、子供の意欲を伸ばすのにも役立つとしている。
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閲覧禁止サイトへのアクセス比率グラフ
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有害サイトが含まれる可能性の高い22カテゴリーのうち、アクセス件数の多い上位5カテゴリー
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「インターネット利用診断」は、「i-フィルター 5.0」のレポート機能だけを切り出して無料提供するものだ。4月1日に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」では、子供のインターネット利用について、フィルタリングソフトなどによる適切な管理だけでなく、利用状況の適切な把握も保護者の努力義務とされていることを受け、パソコンに詳しくなくても直感的に利用できる「インターネット利用診断」を開発・提供することにした。
なお、「i-フィルター 5.0」ではWebアクセスログの独自取得機能を備えているのに対し、「インターネット利用診断」にその機能はない。IE側で履歴が削除されてしまうと、利用状況を分析できないため注意が必要だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.daj.jp/company/release/2009/r042201.htm
インターネット利用診断
http://www.daj.jp/cs/icr/
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・ 画像で見るフィルタリングソフト 第2回「i-フィルター 5.0」(2008/08/07)
( 永沢 茂 )
2009/04/22 14:54
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