日本レジストリサービス(JPRS)は23日、Internet Systems Consortium(ISC)が開始する次期DNSソフト「BIND 10」の開発プロジェクトへの参画を発表した。
「BIND」は、インターネットで広く利用されているDNSサーバーソフトウェアで、ISCにより開発されている。現行の「BIND 9」は2000年9月に公開された。一方で、DNSサーバーを対象としたDDoS攻撃への耐性など、DNSに対する要求事項は日増しに高まっており、IP AnycastやDNSSECといった新技術を円滑に運用できるDNSソフトが必要となってきていることから、ISCでは新たなDNSソフトとして「BIND 10」の開発を開始することを表明した。
JPRSでは、「BIND 10」の開発趣旨に賛同するとともに、JPドメイン名のレジストリとして、開発の段階から積極的に参画することがインターネットのさらなる安定運用に貢献することになるとして、開発プロジェクトへの参画を決定。開発プロジェクトには、カナダやドイツなど各国のレジストリも参画を表明しており、JPRSでは開発資金の提供に加えて技術者の派遣を行うなど、積極的な関与を行う予定としている。
関連情報
■URL
JPRSによるニュースリリース
http://jprs.co.jp/press/090422.html
ISCによるニュースリリース(英文)
https://www.isc.org/about/pr/2009042200
BIND 10(英文)
https://www.isc.org/bind10/
■関連記事
・ 「BIND 8」の開発が終了、BIND 9への移行を呼びかけ(2007/08/29)
( 三柳英樹 )
2009/04/22 20:16
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