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読者の質問に答えて500円の謝礼、ブロガー向け課金支援サービス


メルペポの概要
 ピーポーズは27日、ブロガーが読者の質問に答えることで謝礼を受け取れるサービス「メルペポ」を開始した。ブロガーは、ブログの投稿記事に貼り付けるボタンを通じて読者からの相談を受け付け、必要に応じて謝礼を請求できる仕組み。

 ブロガーはメールアドレスとIDを入力して会員登録した上で、読者からの問い合わせ窓口となるブログパーツを自分のブログ記事に設置する。一方、読者は会員登録が不要で、ブログパーツ経由で質問事項とメールアドレス、ニックネームを入力。その後は、当事者以外には非公開の専用掲示板が生成され、お互いのメールアドレスを明かさずに、テキストのやりとりで相談を行える。

 専用掲示板の利用は無料だが、ブロガーは自らが必要だと感じた際に、読者に500円の謝礼を求めることもできる。対する読者は、自分が納得したときにだけ謝礼の支払いに応じればよい。1つの専用掲示板でブロガーが謝礼を求めることができるのは最大7回(合計3500円)まで。

 謝礼が発生した場合は、読者は500円に手数料の10%を上乗せした金額をピーポーズに支払う。一方、ブロガーには500円から手数料の10%を差し引いた金額が支払われる。ブロガーの謝礼は、金額が5000円に達した月の末日から40日後に銀行口座に振り込まれる。ピーポーズは、読者とブロガーから徴収する手数料を収益としている。

 メルペポの利用シーンについてピーポーズは、「検索代行やショッピング代行などの新種のサービスを考案したブロガーが、対価の徴収ツールとして使うことができる」と説明。また、ファイルやデジタルコンテンツなど「ネットで送付できるもの」を販売する際の徴収ツールとしても利用できるという。同社では、メルペポの利用アイデアを5月末まで募り、優秀者に賞金を贈呈するキャンペーンを実施している。


ブログの投稿に貼り付けるブログパーツの説明 ブロガーと読者が相談のやりとりをする専用掲示板の説明

“空き時間”の売買サービスは苦戦、メルペポではテキストでのやりとりに限定

 ピーポーズは2008年7月、専門知識や特技を持つユーザーの“空き時間”を売買できるサービス「pepoz(ピーポーズ)」を開始。pepozでは、他人に提供できるサービスを持つユーザーが、「キャスト」として自らの空き時間を登録。15分/30分/60分単位のいずれかで、自らが設定した対価で空き時間を販売できる。

 一方、キャストに興味を持ったユーザーは「オーディエンス」としてキャリアの空き時間を予約。予約時刻になると、携帯電話や音声チャットなど、あらかじめ決めていた通信手段でやりとりする仕組み。メルペポと同様、pepozで発生したキャストへの謝礼の一部をピーポーズが手数料として徴収する。

 同社によれば、pepozではキャストの登録者数は「3桁」と順調だったが、「その10倍を期待していた」(ピーポーズ代表取締役の今泉大輔氏)というオーディエンスの登録者数はキャストと同水準にとどまっていた。しかも、対価を無料としていたキャストにも予約が入らない状況が続くなど、苦戦を強いられた。音声コミュニケーションや時間の予約に関する壁などがあったことが原因と見ている。

 そこでピーポーズは、新たに開始したメルペポでは、ユーザー同士のコミュニケーションをテキストに限定。また、専用掲示板を導入することで、「時間の予約」の概念もなくした。メルペポのサービス開始後半年の目標としては、ブログパーツを導入するブロガーは5万人、読者からの質問発生件数は月間10万件を掲げる。質問発生件数の1割で謝礼が発生することを見込んでいる。

 「一般にアルファブロガーの影響力は大きいとされているが、非アルファブロガーであっても、特定の分野にフォーカスして、毎月3~4本程度、しっかりした投稿をアップしているブロガーには熱心なファンが付いている。まずはそのようなブログに向けてメルペポを普及させ、ブロガーの『カジュアルなマネタイズ』を支援していきたい。」(今泉氏)


関連情報

URL
  メルペポの概要
  http://www.pepoz.jp/abc.html

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( 増田 覚 )
2009/04/27 17:44

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