富士通、富士通研究所、ウィルコムは7日、遠隔操作によりノートPCに保存されているデータを消去する法人向けソリューションを開発した。3社が共同開発した専用の通信モジュールをノートPCに内蔵することにより、遠隔操作でHDD内のデータを消去できる。また、ノートPCがウィルコムのPHS通信圏内にあれば、電源がオフの状態でもデータを消去できるという。
3社が共同開発したソリューションでは、暗号化機能付きHDDのデータ解読に必要な暗号鍵を瞬時に消去することでデータの復元を不可能にする「データ消去機能」と、PCの起動を阻止して第三者の操作を防ぐ「PCロック機能」を搭載。これらの機能は、ウィルコムのPHSネットワークを利用した遠隔操作で実行でき、結果はメールで受け取れる。
また、ノートPCの電源がオフの状態でも常時待ち受け状態を維持する専用の通信モジュールを搭載しており、ノートPCがウィルコムのPHS通信圏内にあれば、電源がオフの状態でもデータ消去を実行できる。PCが電源オフの状態でもHDDのデータを消去できるのは世界で初めてとしている。
富士通では2009年10~12月より、今回開発したソリューションおよび専用ノートPCを法人向けに販売する予定。
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3社が共同開発したソリューションのイメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/05/7.html
( 増田 覚 )
2009/05/07 13:53
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