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USBメモリ利用時のセキュリティ対策の実態
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情報処理推進機構(IPA)は7日、4月のウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。また、USBメモリ経由のウイルス被害が続発していることを受け、「USBメモリのセキュリティ対策を意識していますか?」と呼びかけている。
IPAは、USBメモリが感染源のウイルス被害として、2月に大学病院、3月に地方自治体で発生した大規模なシステム障害を例に挙げ、「セキュリティ対策を意識しないでUSBメモリを使用することは、思いがけない被害を招くことになる。USBメモリを利用する際のセキュリティ対策を改めて確認し、USBメモリの安全な使い方を知ってほしい」としている。
利用面での対策としては、「自身が管理していないPCや不特定多数が利用するPCに、むやみに自身のUSBメモリを挿さない」「自身が管理していないUSBメモリや所有者不明なUSBメモリを、むやみに自分のPCに挿さない」ことを挙げる。また、技術的な対策としては、USBメモリをPCに挿した際や、USBメモリを認識したドライブをダブルクリックした際に、ファイルが自動的に実行されるWindowsの機能(Autorun機能)を無効化する方法を、OSのバージョンごとに紹介している。
4月度のウイルスの検出数は約15万6000個で、3月の約11万9000万個から31.3%増加した。検出数の1位は「W32/Netsky」で約10万5000個 、2位は「W32/Downad」で約4万個、3位は「W32/Mytob」で約3000個だった。また、届出件数は1438件で、3月の1674件から14.1%減少した。
不正アクセス届出状況(相談を含む)は、9件で、そのうち何らかの被害のあった件数は6件だった。また、不正アクセスに関連した相談件数は39件で、そのうち何らかの被害のあった件数は11件だった。被害届出の内訳は、侵入3件、なりすまし1件、不正プログラム埋込1件など。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/05outline.html
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・ ウイルス「W32/Virut」亜種の感染拡大に注意、IPAが呼びかけ(2009/03/03)
( 野津 誠 )
2009/05/08 11:31
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