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CCCがカカクコムの筆頭株主に、デジタルガレージとも業務提携


 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は14日、カカクコムと資本・業務提携するとともに、デジタルガレージと業務提携することで合意した。今回の資本提携により、CCCはカカクコムの筆頭株主となり、カカクコムはCCCの持分法適用会社となる。

 カカクコムとの業務提携では、CCCが発行する「Tポイント」などのサービスを拡充するとともに、エンターテインメント分野を中心としたサービスを拡充して両社のサイトのトラフィックを増やすことが狙い。DVD/CDレンタル「TSUTAYA」の店舗ネットワークと、カカクコムの価格比較サイト「価格.com」を融合したマーケティングプラットフォームの構築も視野に入れる。

 デジタルガレージとの業務提携では、デジタルガレージの社内カンパニーである「イーコンテクストカンパニー」が手がけるECサイト向け決済サービスとの協業を図る。Webと実店舗のビジネスの事業運営も相互に支援する。また、デジタルガレージ子会社のDGインキュベーションと共同で、海外クラウドコンピューティングのネットワークを構築し、DGインキュベーションが手がけるTwitter日本語版を含む海外事業の国内展開を共同で推進するという。

 今回の提携で3社は、カカクコムのインターネットメディア運営ノウハウ、デジタルガレージのインターネット関連技術および事業のノウハウ、CCCの顧客基盤およびライフスタイル提案能力の強みを連携し、相乗効果を創出するとしている。CCCではデジタルガレージとカカクコムの両社との間で検討委員会を設置し、業務提携の詳細を協議していく。今後は3社間での人材交流も検討する。

 また、CCCでは業務提携の効果を上げるために、カカクコムの大株主であるデジタルガレージが保有するカカクコム株式11万6720株の半分に当たる5万8360株を5月25日付けで譲り受ける。株式譲渡の実施後は、CCCが保有するカカクコムの発行済み株式に対する割合は20.31%となり、CCCがカカクコムの筆頭株主となる。持分法適用会社となるカカクコムの社名、ブランド、経営体制、従業員、事業基盤については現状を維持するとしている。

 なお、12日に開かれたCCCの取締役会では、デジタルガレージ取締役の伊藤穣一氏が社外取締役の候補者に決定した。6月19日に開催予定の株主総会で正式決定される。


関連情報

URL
  ニュースリリース(CCC、PDF)
  http://www.ccc.co.jp/fileupload/pdf/news/090514CCC_kakakucom.pdf
  ニュースリリース(デジタルガレージ、PDF)
  http://www.ccc.co.jp/fileupload/pdf/news/090514CCC_kakakucom.pdf
  ニュースリリース(カカクコム、PDF)
  http://pdf.irpocket.com/C2371/SV0B/hMWc.pdf
  関連記事:CCC、ネットポイント7社とTポイントの交換サービスで提携[BB Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20090512_168334.html


( 増田 覚 )
2009/05/14 20:02

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