NTT(持ち株)は、2009年3月期(2008年4月~2009年3月)の決算発表に合わせて5月13日に開いた社長会見の要旨を公開した。
Bフレッツやフレッツ 光ネクストなどを含む「フレッツ光」の契約数は、2009年3月末で前期末比235.7万件増の1113.4万件。2010年3月期の純増目標は250万件で、三浦惺(みうら さとし)代表取締役社長は、「単純に足しても約1360万契約にとどまり、2010年度末で2000万契約の目標達成は困難になった」と説明。「2000万契約は、2010年度以降にできるだけ早期に達成したい」と述べた。
NTTでは、2012年3月期に光サービス事業の単年度黒字化を目指している。三浦社長は「光が固定系のメインになっていくことは紛れもない事実」とした上で、「仮に2000万契約達成が後年度にのびた場合でも、コスト削減やいろいろなサービス提供を通じて2012年3月期での黒字化を実現したい」と語った。
「ひかりTV」と「フレッツ・テレビ」を合わせた映像配信サービスの契約数は2009年3月末で63万件となり、三浦社長は「さらにサービス拡充を図って、今年度末に140万契約を目指したい」と語った。また、eラーニングサービスや家庭向けサービスの支援機能として、シングルサインオンとペイメント機能をオープン化して、年度内に提供する考えを示した。なお、NTTドコモとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTレゾナントの合計ID数は6800万件になるという。
このほか、これまでNTT ComとNTTデータが個別に展開していたSaaS事業に関しては、共通基盤を7月に完成させる予定で、以降は共通基盤をベースに事業展開を図るという。
関連情報
■URL
NTT社長記者会見
http://www.ntt.co.jp/kaiken/index.html
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( 村松健至 )
2009/05/15 18:12
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