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総務省が電気通信事故の発生状況を報告、重大事故が増加


 総務省は、2008年度までに報告された電気通信事故の発生状況をまとめ、公表した。重大事故に位置付けられる事故は2008年度に大幅に入って増加したほか、設備要因の事故が増加している傾向も明らかになった。

 携帯・固定を合わせた電気通信事故は、各社の報告から2008年度は合計189件となった。2007年度は電気通信事故は151件。このうち、2時間以上にわたって、3万人以上に影響した「重大事故」は、2007年度の11件に対して2008年度は18件と大幅に増加した。

 サービス別では、携帯電話の音声のみの事故が5件、通信のみが9件、音声・通信の両方に影響した事故が34件。過去の発生件数と比較して、携帯電話では通信サービスを含む事故が増加傾向にあることが明らかとなった。

 同省の報告では、事故の発生要因もまとめられており、人為要因、設備要因、外的要因、その他の4つに区分されている。人為要因の事故は横ばいで推移しているものの、設備要因の事故は2007年度で84件、2008年度で101件と最も多くの割合を占め、近年増加傾向にあることが判明した。

 このほか、2008年度に重大事故として報告された18件について、詳細がまとめて公表されている。このうち携帯電話では、ソフトバンクモバイルが6件で最多。NTTドコモは3件、KDDIは2件となっている。発生要因別では、ソフトバンクモバイルの6件のうち4件が設備要因で、人為要因、外的要因が1件ずつ。NTTドコモは設備要因2件、人為要因1件。KDDIは2件とも設備要因。

 重大事故における影響数では、ソフトバンクモバイルが合計約172.8万人、NTTドコモが合計約158万人、KDDIが合計約20万人となった。重大事故の継続時間は、ソフトバンクモバイルが6件で合計約30時間、NTTドコモが3件で合計約15.2時間、KDDIが2件で合計約6.3時間となった。


関連情報

URL
  総務省 電気通信事故発生状況(PDF形式)
  http://www.soumu.go.jp/main_content/000022632.pdf

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2007年度、電気通信サービスの「重大な事故」は11件発生~総務省(2008/04/14)


( 太田亮三 )
2009/05/21 18:44

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