PandaLabsは21日、動画共有サイト「YouTube」のコメント欄において、悪意のあるサイトへのリンクが大量に埋め込まれているとして注意喚起した。合計4900件の動画のコメント欄に仕込まれており、リンク先ではマルウェアがダウンロードされる恐れがあるという。
悪意のあるサイトへのリンクを含むコメントは、リンク先が合法的なアダルトサイトであることを示している。しかし、リンク先は悪意のあるアダルトサイトで、ユーザーは動画を視聴するために必要なファイルをダウンロードするように促される仕組み。
これに応じてファイルをダウンロードすると、偽セキュリティソフトがダウンロードされる。この偽セキュリティソフトは、PCをスキャンするように見せかけ、存在しない多数のウイルスを検知したとして、駆除するために有料版製品を購入させようとする。
PandaLabsテクニカルディレクターのLuis Corrons氏は、「YouTubeのコメント欄に悪意のあるサイトへのリンクを埋め込む手口自体は新しくないが、本当に問題なのは同一ページで数多くの不正なリンクを検知したこと」と指摘。同氏は、サイバー犯罪者が自動化ツールを用いてコメントを付けていると見ている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pandasecurity.com/homeusers/media/press-releases/viewnews?noticia=9688
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( 増田 覚 )
2009/05/25 12:33
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