ロシアのKaspersky Labは26日、スマートフォン用のセキュリティソフト「Kaspersky Mobile Security 8.0」をリリースした。この最新バージョンでは、ウイルス対策機能だけでなく、盗難対策機能にも重点が置かれている。
「Kaspersky Mobile Security 8.0」では「SMS-Find」機能を搭載。スマートフォンが盗難に遭った場合、GPSが搭載されているスマートフォンであれば、SMSにてパスワードを端末に送信することで、スマートフォンの現在位置をGoogle Mapsリンクで通知できる。盗まれたスマートフォンにあらかじめ決めた暗号を送ることで、内部情報へのアクセスをブロックしたり、メモリを完全消去することも可能だ。
さらにスマートフォンからSIMカードが抜き取られた場合、「SIM Watch」モジュールが新しいオーナーの電話番号をひそかに被害者に通知する。この番号を入手することにより、スマートフォンが盗まれてSIMカードが取り替えられたとしても、警察などの捜査に役立てられるわけだ。
スマートフォン内のコンテンツを暗号化するための機能も搭載した。また、保護者機能により、子供の携帯電話が送受信するメッセージを制限することもできる。スパム対策としては、メッセージだけでなく、通話のブロックも可能。この機能は、ホワイトリストモードとブラックリストモード双方で動作できる。
「Kaspersky Mobile Security 8.0」は、Symbian OS 9.1/9.2/9.3、Windows Mobile 5.0/6.0/6.1に対応しており、年間ライセンス料金が29.95ドル。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.kaspersky.com/news?id=207575820
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/05/27 12:40
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