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東京の桜はあと100年で見納め? 桜開花シミュレーションで算出


「気温上昇最大シナリオ」における2110年の桜開花前線シミュレーション
 ウェザーニューズは28日、2010年〜2110年における3パターンの気温変化シナリオを用いた桜の開花シミュレーションの結果を発表した。気温変化率が最も高いシナリオの場合、100年後には東京を含む太平洋側の地域で桜が開花しない現象が起きる可能性がわかったという。

 桜の開花シミュレーションは、ウェザーニューズが過去6年間にユーザーとともに観察した各地域の観測データと、気候変動に関する政府間パネルが発表した今後の気温データをもとに計算した。計算は、同社のグリッドコンピューティング技術を用いて、一般ユーザーのPC約1万台と共同で算出した。

 ウェザーニューズによれば、日本の桜の代表種でもあるソメイヨシノは、適度な寒さと暖かさの両方が必要な植物で、冬の間(12月〜2月前半)に十分低い気温にさらされることで、休眠から覚める「休眠打破」の状態を経て、気温の上昇とともに生長し開花に至るという。そのため、冬の間に十分気温が下がらなければ「休眠」から覚めにくく、また、2月後半以降の気温が高く推移すると開花が早まるのが特徴としている。

 3パターンのシミュレーションのうち、20世紀末から21世紀末にかけて世界平均気温が4度程度、日本では4〜7度上昇するとした「気温上昇最大シナリオ」では、50年後には桜の開花が北海道で4月上旬から中旬、東北地方で3月下旬前後、東日本、西日本で3月上旬頃となると算出した。

 「気温上昇最大シナリオ」では、桜が咲かなくなるのは伊豆諸島の八丈島で2044年、鹿児島で2074年、宮崎で2087年、愛媛県で2107年、和歌山県で2081年、静岡県で2098年、東京都で2109年と算出。100年後には東日本、西日本の太平洋側では桜が春に咲く所はかなり少なくなり、また開花から見頃を迎える日数が長くなるとしている。

 また、世界平均気温が2.8度程度、日本では2〜3度上昇するとした「気温上昇平均シナリオ」では、100年後に桜が咲かなくなる地域はないが、2111年以降は桜の季節に応じた開花がなくなる地域が増えると予想。2110年の桜の開花日は、今より10日から15日程度速まり、西日本、東日本では3月中に葉桜になることが当たり前になるとしている。

 このほか、世界平均気温が0.3度程度、日本では0.2〜0.3度上昇するとした「気温上昇最小シナリオ」では、100年後も桜の開花時期への影響は少なく、1日早まる程度となると指摘。見頃時期も今と大きく変わらず、北海道で4月末から5月上旬以降、東北や北陸地方で4月中旬頃以降、そのほかの西日本や東日本は3月下旬から4月上旬と見ている。


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URL
  ニュースリリース
  http://weathernews.com/jp/c/press/2009/090528.html

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( 増田 覚 )
2009/05/28 15:09

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