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Appleが「iPhone3G S」発表、最新OS搭載でコピペも可能に


 米Appleは8日、iPhoneの新機種「iPhone 3G S」を発表した。OSの最新版「iPhone OS 3.0」を搭載したほか、動画撮影も行える3メガピクセルオートフォーカスカメラや音声認識機能、デジタル方位磁石などを内蔵している。パフォーマンスと内蔵メモリ容量アップなどの改良点もある。

 米国では、6月19日に発売する。16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル(AT&Tの2年契約プランの場合)。既存製品と比べると、同価格帯のモデルでは、ほぼ2倍の容量となっている。一方で、現行の「iPhone 3G」8GBモデルは99ドルへと大幅に値下げされた。米国以外の80カ国でも、数週間以内に発売予定だ。


OSの最新版「iPhone OS 3.0」を搭載

iPhone 3G S デジタル方位磁石

 「iPhone OS 3.0」は、待望のカット&ペースト/コピー&ペースト機能をはじめ、MMSやiPhone内のメール、コンタクト、カレンダーなどを一括検索できる「Spotlight Search」、メールやメッセージ、ノート、Safariなどで使用できるランドスケートキーボード、「App Store」からダウンロードしたアプリケーションやテレビ番組、映画コンテンツの保護者機能、ボイスメモアプリケーションなどが含まれる。

 さらに、iPhone紛失時のために、「Find My iPhone」機能を搭載。これは、有料の「MobileMe」サービスと連携して動作するもので、紛失したiPhoneを地図上で見つけ、画面上にメッセージを表示したり、マナーモードになっていても音を発することが可能だ。それでも見つけられない場合、「Remote Wipe」機能によってiPhoneの全データを遠隔消去できる。

 新搭載の3メガピクセルオートフォーカスカメラは、露出や色、コントラストを自動調整。画面内をタップすることで、その部分にピントや露出を自動的に合わせることも可能だ。近接撮影の場合には自動的にマクロモードになる。

 音声認識機能は、内蔵マイクに話し掛けることによって利用する。名前や電話番号を読み上げて電話をかけたり、アーティストやアルバム、プレイリストを読み上げることで音楽をかけられる。また「play more songs like this」と話しかけるとGenius機能を起動できる。

 デジタル方位磁石は、ナビゲーションに便利だ。GPSと連動して、自分が進んでいる方向とともに現在位置を表示。さらに地図アプリと連動して、自分の進行方向に地図表示を合わせてくれる。


動画画面 メール画面

 「iPhone 3G S」は処理速度とパフォーマンスも向上した。Appleでは、現行のiPhone 3Gと比較して平均で最大2倍に高速化したとしている。Webページのレンダリングやアプリケーション起動速度も高速化した。同時に、高品質3Dグラフィックを実現するため、OpenGL ES 2.0標準規格を採用し、ゲームやグラフィックアプリケーションの高速化を図っている。また、電池寿命も向上したとしている。なお、米国では、AT&Tのサービスエリアで7.2MbpsのHSDPAネットワークを利用できる。

 「iPhone OS 3.0」は、6月17日から、iTunes 8.2を通して全iPhoneユーザーに対して無料ソフトウェアアップデートとして提供される。一方、「iPod Touch」では、9.95ドルでソフトウェアアップデートを購入できる。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.apple.com/jp/news/2009/jun/09iphone.html
  製品概要
  http://www.apple.com/jp/iphone/iphone-3g-s/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/06/09 12:20

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