野村総合研究所は11日、インターネットで使用するIDとパスワードに関する意識調査の結果を公表した。全国の16~69歳の男女1000人を対象に3月、インターネット上でアンケート調査を実施した。
ID・パスワードの設定方法では、「いくつかのID・パスワードの中から選んで設定する」が66.7%を占め、「ひとつに統一する」(25.8%)と合わせると、9割以上の回答者がID・パスワードを複数のサイトで併用していることがわかった。
また、IDを使ってログインするサイト数では、「ほぼ毎日使うサイト」と「たまに使うサイト」がともに6.7サイトで、合計すると13.4サイトという結果となった。「IDは持っているがほとんど使わないサイト」も5.8サイトに上った。
ID入力が必要なサイトのうち、「いつも使用している」という回答が多かったサイトのカテゴリでは、「Webメール」(42.5%)、「ネットショップ」(33.3%)、「ネットバンキング」(30.3%)などが多く挙げられた。
記憶できるID・パスワードの数は平均3.1組で、ログインしているサイトの平均数とのギャップが見られた。内訳としては、「2~3組」が54.5%で半数を超えたほか、「4~5組」(21.7%)、「1組」(8.8%)、「6~9組」(5.5%)などが続いた。
また、ID・パスワードの登録を途中でやめた経験について、「よくある」(12.8%)、「たまにある」(78.9%)と答えた人の合計は9割以上。理由としては、「入力項目が多かった」(57.9%)、「教えたくない情報を求められた」(56.7%)、「わざわざ入力するのが面倒だった」(43.7%)などが挙げられた。
このほか、今後のID・パスワードの登録意向について聞いたところ、「増やしたくないが増えてしまうと思う」が58.5%と半数を超えた。野村総合研究所では、「インターネット上でサービスを提供するには、ID・パスワードの登録の負担を減らす工夫が必要」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/news/2009/090611.html
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( 増田 覚 )
2009/06/11 18:22
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