富士キメラ総研は12日、生産ベースにおける世界のストレージ市場規模をとりまとめた。動画共有サイトや地図サービスなどの利用が増えていることから、エンタープライズ向けストレージ装置の出荷台数は、2008年の1億277万台から2014年には33.1%増の1億3675万台に上ると予測している。
ネットブックの人気で急拡大したというSSD市場は、2008年の1102億円から2009年は35.8%増の1496億円、2014年は2008年比388.2%増の5380億円に達するという。今後は、ノートPCの250GB以下の容量帯でHDDからのリプレイスが起こると指摘。デスクトップPCやエンタープライズ向けも市場を牽引し、全体では年率20%前後で市場拡大するとみている。
PC用ドライブ、AVプレーヤー、AVレコーダー、HDD、SSDなどストレージ12品目を合計した2008年の市場規模は、前年比6.2%減の8兆4837億円だった。2009年は前年比11.5%減の7兆5094億円と減少する見込みであるとしたほか、2014年は2008年比16.2%減の7兆1099億円にとどまると予測した。
今後は、2009年でPC用CDドライブが消滅するとともに、一定の需要を残すDVD-ROM以外は記録型DVDに集約しつつ、一部でブルーレイディスク(BD)化すると指摘。AVレコーダーの金額ベースは、2010年までにBDがDVDを逆転すると見ている。また、AVプレーヤーでは、2014年までにBDがDVDを超えるのは不可能としている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.fcr.co.jp/pr/pr09_18.htm
( 増田 覚 )
2009/06/12 18:02
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