ビジネスに役立つiPhoneアプリ

スマホでレシートが読み取れ、カレンダー上で支出が見える「Zaim」

アプリ名家計簿Zaimレシート読取が無料・簡単にお財布のお金を節約貯金・お小遣い帳の支出管理、節約に便利な人気無料アプリ(Ver.4.0.1)
こんなときに毎日どれくらいお金を使っているかきちんと把握したい
価格無料
配布Zaim Inc.
URLhttps://itunes.apple.com/jp/app/jia-ji-buzaimreshito-du-quga/id445850671

カレンダー表示と分析で、そんなに遣っていない!? かどうかがすぐわかる

 春は新規一転貯金に励もう、無駄遣いは止めよう、これからはやりくり上手になろう! と考える人もいるのではないだろうか。そんなときに便利なのが、入力も、計算も、分析もおまかせできる家計簿アプリだ。今回はそんな家計簿アプリの中から「Zaim」をご紹介しよう。

家計簿Zaimレシート読取が無料・簡単にお財布のお金を節約貯金・お小遣い帳の支出管理、節約に便利な人気無料アプリ

 「Zaim」は、スマートフォンとWebの両方から利用できるオンライン家計簿アプリだ。最初にユーザー登録は必要だが、登録すれば最近のトレンドでもある「レシートの読み取り機能」をはじめとして、銀行口座やクレジットカードとの連携による入出金を自動取得、データのクラウド保存など、すべての機能が無料で利用できる。

 入力方法は「レシート読込」「金額から入力」「よく使う」「お気に入り」の4種類用意されているが、やはり目玉機能はレシートの読み取りだろう。試したところ精度はかなり高く、画面に入り切れない長いレシートも分割して読み取ることができた。中には相性の悪いショップのレシートも存在するが、大抵の場合は、日付、店名、電話番号、品目と各金額、合計金額などをしっかりデータ化してくれる。時折品目の文字化けは生じるので、内容を確認して適宜修正したら「記録する」ボタンをタップするだけで登録完了。これだけで家計簿管理はかなり楽になる。

 もちろん手動入力の際にもスピーディに登録できるような配慮がある。「金額から入力」ではいきなり電卓になっているし、「よく使う」は過去の入力履歴から、頻繁に利用される項目が上から順に並べられているので選択しやすくなっている。「お気に入り」は、何度も繰り返し購入するようなものを登録しておけるので、選択するだけで入力できる。お米、水など定期的に必要になるものや、ネット上でリピート買いしている商品を登録しておくといいだろう。

 登録したら、いくら使っているかを「履歴」で確認するわけだが、筆者がもっとも気に入ったのは、「カレンダー」だ。支出は赤、収入は緑、現金をおろした日にはチェックマークが記され、いついくら使ったのか、またはいついくら収入があったのか、まさに“ひとめ”で見えるようになっているのだ。日付を選択すれば、具体的にどんなものに使っているのかが明細として見られ、スケジュール帳のようでもある。数字が小さい点がネックだが、これなら買い物頻度を含め、使用状況の全体を把握しやすい。

 自分がどんなものにお金をつぎ込んでいるのかという傾向を知りたいときは「分析」を見よう。初期設定では全体の予算のみが設定されており、カテゴリごとに支出の割合が分かる円グラフが現れる。「設定」でカテゴリごとに予算を設定した場合は、カテゴリごとに棒グラフで支出状況を確認できる。初期設定だけでも食費にお金が掛かりすぎている、交際費が多い、といった点は把握できるはずだ。

 このように、簡単に入力していくだけで、自分のお財布の問題点を浮かび上がらせることができるのが「Zaim」のいいところ。いくら記録が簡単でも、最初からすべてしっかりやろうとすると投げ出してしまいたくなることもある。ゆえに、最初はとりあえず支出状況だけチェックするといった使い方でもいいだろう。つけ忘れ防止のアラーム機能やパスコードロックもついているので、使いすぎが気になっている方は活用してみてはいかがだろうか。

「入力」の初期画面。好きな入力方法を選択できる
「レシート読込」。両サイドの枠内に収まるように配置して撮影するだけ
高い精度で認識される
「金額から入力」の場合、電卓から直接入力できるので、計算が必要な場合も楽
「金額から入力」で入力する項目
収入も入力できる
「履歴」の「一覧」。日付ごとに明細が表示される。細かい金額が積み重なっていることが分かってくる
「履歴」の「カレンダー」。日々の使用状況が一目瞭然に
カテゴリ別の予算設定がない状態での「分析」。円グラフで使い道が記される
カテゴリごとに予算を設定した場合の「分析」。使いすぎているカテゴリと、予算の残りがすぐわかる
「分析」の「残高」。支出の入力だけでも、どこからどれくらい出て行っているかがわかる
通知機能があるので、入力忘れを防ぎやすい
設定画面
収入含め、全体をきちんと把握したいときは、銀行口座などと連携するといいだろう。iPhoneからも口座の連携設定が可能
連携可能な大手銀行、ネット銀行の例
連携可能なクレジットカードの例

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。