なぜかファイルが消せない! そんな時のお助けツール「Unlocker」
●こんなところが便利!
「****は削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています」というアラートは誰でも見たことがあるだろう。アプリケーションが不正終了したような場合に、ファイルがロックされたまま改変も削除もできなくて困ることがたまにある。そんな時に起動すれば、簡単に即ロック解除できる、お助けツールだ。
■Unlocker 作者:Cedrick Collomb氏氏 動作OS:Windows Vista/XP/2000、Windows Server 2003 http://ccollomb.free.fr/unlocker/ |
●備えあれば憂いなし。入れておいて損はないツール
名称を変更する、移動する、削除するといった何気ないファイル操作の途中で、突然「****は削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています」といったアラートに遭遇して困ったことはないだろうか。
確かに編集していたが、もうとっくにアプリケーション自体終了させているなんてときは困惑してしまうだろう。作業は中断するし、特に急いで修正しなければならないようなときには途方にくれてしまう。
そんなとき便利なのが、ファイルのロックを解除してくれる「Unlocker」である。
ソフトウェアが削除できない! 作業中、突然このようなアラートに遭遇することがある | ファイル名を変更しようとしたり、ファイルを改変しようとして気づくことも。急いで修正したい場合などは焦ってしまう |
「Unlocker」は選択したファイルのロックを解除してくれるという単機能のアプリケーションだ。英語版だがインストール時に日本語が選択できるので安心だ。
インストール後は「Unlocker アシスタント」がタスクトレイに常駐する。万が一「ほかの人またはプログラムによって使用されています」と言われてロックされてしまったら、対象ファイル上で右クリックし、「Unlocker」を選択してみよう。するとどのアプリがそのファイルを使用しているが一覧で表示される。あとは解除したい実行ファイルを選択し、[ロック解除]ボタンを押せばよい。
場合によってはまったく編集していないにも関わらず、ファイルがロックされていると言われる場合がある。このときは自動的に「Unlocker」が動作し、プルダウンメニューから、名称変更、削除、移動が選べるようになっている。とにかくにっちもさっちもいかないお手上げ状態から瞬時に解放してくれるありがたいツールなのだ。
ただし、ネットワーク環境で共有フォルダ内のファイルなどは、本当に誰かが重要な作業をしている最中かもしれないので確認した方がいいだろう。また、ファイルによっては削除するとシステムが不安定になることもあるので解除する前に十分確認しておこう。
なお、常駐させなくてもファイルがロックされた時だけ使うこともできる。常駐を切りたい場合は、スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]で表示されるウィンドウの入力エリアに「msconfig」を入力。システム構成ユーティリティが起動したら、[スタートアップ]タグを選択し、一覧表示画面で「UnlockerAssistant」の左のチェックボックスをオフにする。常駐を切った場合は、ファイルがロックされた場合に起動すれば、常駐時と同様に動作する。
ただし、システム構成ユーティリティで誤った設定すると、OSが不安定になったり、最悪起動しなくなる可能性がある。操作には十分注意してほしい。自信がなければ、「Unlocker」は小さなプログラムで消費リソースも小さいので、システム構成ユーティリティはいじらない方がいいだろう。
ロックされているファイル上で右クリックし、「Unlocker」を選択(画面左)。すると、Unlockerのウィンドウがディスプレイ中央に表示され、対象ファイルをロックしているプロセスなどが表示される(画面右) |
ときおり何もしていないのにロック状態になっていることも。そんなときでも「Unlocker」が作業を可能にする |
関連情報
2009/8/19 11:00
-ページの先頭へ-