趣味のインターネット地図ウォッチ
「山の日」記念! 登山に持って行くと便利なアプリを一挙紹介
2016年8月11日 06:00
今日8月11日は、今年初めて実施される国民の祝日「山の日」。梅雨が終わって暑い日が続いているこの季節、涼しさを求めて高い山に登るには最適な時期だが、安全に山を登るために欠かせないのが“地図”だ。そこで今回は、iPhoneやAndroidスマートフォンで利用できる登山向けの地図アプリや、登山に役立つアプリを一挙紹介する。一覧性の高い紙の地形図と、GPSで自分の現在地を簡単に確認できるスマホアプリを上手に組み合わせて、安全に山行を楽しんでいただきたい。
Geographica(iOS/Android)
価格:無料(機能制限解除は960円)
http://geographica.biz/
オフラインで利用可能な地図アプリ。地図データは、国土地理院の地形図データや「OpenStreetMap(OSM)」「OpenCycleMap」「OpenTopoMap(ヨーロッパ地域に限る)」などを使用しており、アプリで読み込むと自動的にキャッシュとして保存できるほか、範囲を指定して一括でキャッシュを保存することも可能だ。また、自分で地図データをインポートして、カスタムマップとして表示することもできる。地図中にマーカーを配置して、それをつなぎ合わせることでルートを作成し、案内を行う機能を搭載するほか、GPSロガー(トラック保存)機能も搭載しており、ルート案内に連動してトラックを保存することもできる。
YAMAP(iOS/Android)
価格:無料(プレミアム会員は1週間チケットが240円、1カ月チケットが720円など)
https://yamap.co.jp/
コースタイム入りの地図を無料で利用可能な登山向け地図アプリで、端末に保存してオフラインでも利用できる。また、地図データを紙に印刷することもできる。ルートや距離、活動時間などを記録して保存・共有することも可能だ。さらに、有料のプレミアム会員に登録することで、山の形がよく分かるフルカラー地図を取得できるほか、消費カロリーの表示やオリジナルスタンプが使用可能となる。このほか、山岳地図だけでなく、災害時用の都市地図をダウンロードすることも可能で、主な都市部の地図を無料で提供している。
山と高原地図(iOS/Android)
価格:1エリアにつき500円~
http://mapple-on.jp/products/yamachizu
紙媒体の登山用地図として長い歴史を持つ「山と高原地図」のアプリ版。山域ごとにダウンロードして端末に地図を保存するため、オフラインでも使用できる。コースタイムや水場の位置、山小屋の位置などを収録するほか、景観や高山植物などの見どころや、登山道の状況、危険箇所などの情報も収録する。各山域に精通した登山家による実踏調査に基づいた情報が分かりやすく描かれている。GPSにより現在地を確認できるほか、軌跡ログを記録することも可能。記録したログはメール送信が可能で、「ヤマレコ」などのサービスに投稿することもできる。
FieldAccess2(iOS)
価格:840円
http://dendrocopos.jp/fieldaccess/
国土地理院の地理院地図や空中写真をiPhoneで見ることができるアプリ。地理院地図は一度見るとキャッシュすることが可能で、オフラインでも地図を見られる。キャッシュ範囲を指定して事前キャッシュを行うことも可能だ。また、有料で入手できる国土地理院の数値地図をインストールして閲覧することもできる。GPSによる現在地表示や軌跡ログの記録・表示にも対応する。
スーパー地形(iOS)
価格:無料(機能制限解除は960円)
http://www.kashmir3d.com/online/superdemapp/
PC用の山岳展望ソフト「カシミール3D」で使える「スーパー地形セット」のiOSアプリ版。地図上で断面図を作成して保存したり、トラックデータに変換したりすることもできる。また、「ここから○○山が見えるか」といった見通し判定機能も搭載しているほか、360度パノラマ展望図を収録している。「カシミール3D」で切り出したカスタムマップ形式の地図を使えるほか、ナビ機能、軌跡の記録、ルート作成、ポイント記録などの機能も搭載する。地図データは、国土地理院の地理院地図や空中写真、明治期の古地図(関東迅速測図と東京測量図原図)、植生図、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」、Googleマップなどを表示できる。
やまやまGPS(iOS)
価格:1エリアにつき240円~
http://www.builtsoft.com/%E3%82%84%E3%81%BE%E3%82%84%E3%81%BEgps/
オフラインで利用可能な登山・自転車・渓流釣り用の地図アプリ。OpenStreetMap、OpenCycleMap、Appleマップ、Yahoo!地図、DIY Map、国土地理院の数値地図などの地図データに対応しているほか、「カシミール3D」のマップカッターで切り出した地図や、「Mobile Atlas Creator」で生成した地図なども使用できる。GPS機能は、ログの記録やGPXのインポート/エクスポート、トラックグラフ、SNSへの共有などを行える。また、日の出・日の入、月の出・月の入の時刻の確認や天気情報などの機能も搭載している。
ルータン(iOS)
価格:無料
http://tsukuri.jp/ruutan/
「Yahoo! Lat Long Lab」のルート投稿サービス「ルートラボ」を検索できるアプリ。「ルートラボ」には登山のルートも数多く投稿されており、これらを検索して山行プランを検討する際の参考にできる。ルート上の高低差や斜度を確認できる「斜度モード」や、地図上に雨雲を重ねて確認できる「雨雲モード」を搭載。
YAMASTA(iOS/Android)
価格:無料
http://yamasta.yamakei.co.jp/
デジタルのスタンプを発行して収集する機能を搭載した登頂記念スタンプラリーアプリ。スマートフォンのGPSを利用して山頂や山小屋などの場所でチェックインすることにより、アプリのスタンプ帳とマイページにスタンプを収集できる。スタンプラリーのイベントは「高尾山」「富士山」「奥多摩10座」「八ヶ岳8座」「北アルプスベーシック6座」「日本百名山」などさまざまな山域が用意されている。
ヤマレコMAP(Android)
価格:無料
http://www.yamareco.com/modules/diary/85874-detail-111346
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.yamareco.memo
登山記録の共有サイト「ヤマレコ」の公式登山地図アプリ。国土地理院の地理院地図やOpenCycleMapの地図をキャッシュとして保存し、オフラインで地図を見られる。ヤマレコの「みんなの足跡」を地図に重ねて表示できるほか、ヤマレコに登録された地名データも収録しており、地図に載っていないマイナーな山や峠も確認できる。登山中に軌跡ログや写真、音声、動画を保存可能で、テキストでメモを記録することもできる。また、現在地を定期的にヤマレコに残して、「いまココ」機能で現在地を家族と共有することもできる。
地図ロイド(Andoid)
価格:無料
http://www.chizroid.info/chizroid
国土地理院の地理院地図などを閲覧できるアプリ。地図データを表示してキャッシュ保存することが可能なほか、場所を指定して一括読込も行える。GPSの軌跡ログを記録することもできる。地図データは国土地理院のほか、Yahoo!地図やGoogleマップ、Google航空写真、マピオン標準地図、マピオン3D風地図などを表示できるほか、カシミール3Dのマップカッターで出力したファイルも使用できる。
日の出日の入マピオン(iOS/Android)
価格:無料
https://itunes.apple.com/jp/app/rino-chu-rino-rumapion/id586488819?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.mapion.android.app.sunrize&hl=ja
地図上で日の出と日の入の時刻および方角を調べられるアプリ。地図画面は標準地図だけでなく、地形の起伏が分かりやすい「3D風地図」に切り替えることもできる。また、現在地の標高も調べられる。