いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

電子雑誌約200誌を月額380円で読み放題の「楽天マガジン」

楽天マガジン
サービス名楽天マガジン
リリース日2016年8月9日
運営会社名楽天株式会社
料金月額380円または年額3600円(いずれも税別)
登録必要
URLhttps://magazine.rakuten.co.jp/

ライフスタイル、ニュース、ビジネスなどなんでも手に取れる

 8月9日、新たなサブスクリプションサービスがスタートしました。楽天が提供する「楽天マガジン」です。

 楽天マガジンは電子雑誌約200誌が、月額380円または年額3600円(税別)で読み放題となる定額制のサービスです。スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールして利用します。1アカウントにつき、最大5台の端末で利用でき、申し込みから31日間の無料お試し期間があります(終了前に終了予告メールがあるそうです)。

申し込みの際、月額か年額のいずれかを選択。31日間の無料お試し期間があります

 雑誌に特化しているのが大きな特徴で、読める雑誌は「女性ファッション・ビューティ」「女性ライフスタイル」「男性ファッション」「男性ライフスタイル」「グルメ・トラベル」「趣味・娯楽」「家事・インテリア」「ニュース・週刊誌」「ビジネス・経済」「IT・ガジェット」「スポーツ・アウトドア」の全11ジャンル・約200誌。読みたいジャンルは登録時に選べます。

 具体的な雑誌としては、AERA、週刊東洋経済、週刊ポスト、女性セブン、FRIDAY、週刊現代、週刊SPA!、週プレ、サイゾー、MORE、AneCan、anan、with、美的、美ST、オレンジページ、おとなの週末、Tarzan、COURRiER Japon、ELLE a table、DIME、デジモノステーションなど、豊富なラインアップとなっています。

読みたいジャンルはアプリでいつでも変更できます

 いずれの雑誌も無期限に読めるわけではなく、それぞれの詳細ページで配信停止日が確認できます。また、内容は紙の雑誌と全く同じというわけではありません。著作権上の理由などで、電子版では一部閲覧できないコンテンツもあります。

詳細情報には、配信日と配信停止日が記載されています

シンプルで分かりやすいインターフェース

 楽天マガジンの便利なところは、見慣れたニュースアプリ風のインターフェースで、ジャンルと雑誌をサクサク切り替えられること、雑誌は1誌ごとダウンロードされるため、オフラインでも読めること、「記事まとめ」機能によりさまざまな雑誌への好奇心をかき立てられること、の3つです。

楽天マガジンのアプリ

 楽天マガジンのアプリをインストールすると、画面の上に選択したジャンルが表示され、ジャンルごとに該当する雑誌の表紙のサムネイルが並びます。読みたい雑誌を選択し、ダウンロードします。一度保存しておけば、機内など電波が届かない場所でも自由に閲覧することができるので大変便利です。通信量が心配な場合には、あらかじめ無線LAN環境でまとめてダウンロードしておくといいでしょう。

ダウンロードするので、オフラインでも読めます

 画面を左右にスワイプするとジャンルが切り替わります。雑誌の表紙の一覧を、雑誌のページをめくるように切り替えられるので、迷うことはありません。

男性ファッションの例
男性ライフスタイルの例

 雑誌を開くと、全ページがサムネイルになって表示されるのが分かります。おかげで、ページ単位でのジャンプがしやすくなります。また、メニューを開けばテキストの目次もあるので、タイトル間の移動も簡単。読みたいタイトルにパッと移動できます。閲覧期間中は上限なしで付けられる「ふせん機能」や、雑誌そのものをお気に入りとして一覧化できる「お気に入り機能」もあります。文字が見にくい場合でも、指先で簡単に拡大縮小でき、スマホまたはタブレットを横にすると見開き表示にできます。

 このように、特に凝ったインターフェースではありませんが、非常にシンプルなところがむしろ好印象です。

画面の中央をタップすると、画面上のメニューとともにページのサムネイルが現れます
すべての雑誌にテキストの目次が用意されています
端末を横にすれば見開きでも読めるようになります

「記事まとめ」でいろんな雑誌の記事と出会う

 画面の下には、「ホーム」「記事まとめ」「ランキング」「雑誌一覧」「マイページ」といったメニューが並びます。ふせんを付けたページやお気に入りの雑誌を開きたいときには「マイページ」をチェックしましょう。

「記事まとめ」で好奇心をくすぐられた記事をチェック
男性に向けた旅がテーマの記事がキュレーションされている例

 ここで注目したいのが「記事まとめ」です。一見、自分で読んだ記事をまとめておく機能かと思うのですが、そうではありません。編集部が特定のテーマで複数の雑誌から記事を紹介してくれるというものです。ユーザーが興味を持ちそうなトピックの記事を選び、ポイントを要約してページ付きで紹介してくれるため、自分が興味を持てそうな雑誌が存在することに気付けるというメリットがあります。もともと読み放題なので、紹介される記事もそのままそこで読めます。

 同じ定額制の雑誌読み放題サービスの中には、興味を持ちそうな記事を単体で並べるものもありますが、「記事まとめ」は最初に要約がある分、目的をもって読めそうな気もします。

楽天ならではの特典も

 このほか、申し込みをした人には、「楽天スーパーポイント」100ポイントをプレゼントするキャンペーンや、「楽天市場」または「楽天Kobo」で買い物をすると、ポイントを通常の2倍獲得できるなどの特典も用意されています。「楽天スーパーポイント」が獲得できるのは楽天ならでは(キャンペーンや特典は10月31日まで)。

 楽天といえば、すでに総合書店としての「楽天Kobo」がおなじみです。人気コミックやベストセラー小説、ラノベ、BL、雑誌、ビジネス書の電子書籍を、スマホ、パソコン、タブレットの無料アプリで読めるサービスです。また、4月20日からはコミック専門の「楽天マンガ」もスタートしています。

 楽天マガジンの中で読める雑誌は、「楽天Kobo」でも取り扱われていると考えられます。そうなると、「楽天Kobo」の方が不利ではと思えるのですが、楽天マガジンで読めるボリュームは意外と限られていたりします。フルサイズではないですが、お試しをはるかに超えた量の雑誌を多数、気軽につまみ読みできるのが楽天マガジン。もっと他の記事もガッツリ読みたくなったら、楽天Koboで有料版を買えばいいですね。

「ランキング」から読みたい雑誌を探せます
「マイページ」でお気に入りの雑誌を管理できます

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。