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電子雑誌約200誌が月額380円で読み放題の「楽天マガジン」提供開始、「記事まとめ」機能も装備
2016年8月9日 18:28
楽天株式会社は9日、スマートフォン/タブレット向けの定額制電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の提供を開始した。料金(税別)は月額380円または年額3600円。1アカウントにつき最大5台の端末で利用可能。サービスの利用にはウェブサイトからの申し込みが必要になり、登録後31日間は無料で閲覧することができる。
ファッション、ビジネス、グルメ、トラベル、スポーツ、アウトドア、趣味・娯楽など11ジャンルの雑誌、約200誌を閲覧できる。複数誌からユーザーに興味のありそうなトピックの記事を選び、読みどころを要約して紹介する「記事まとめ」機能も備える。なお、雑誌により閲覧開始時期や閲覧可能期間、内容が紙の誌面と異なる場合がある。
サービス開始を記念し、楽天マガジンに申し込んだユーザーに「楽天スーパーポイント」100ポイントをプレゼントするキャンペーンを10月31日まで実施。また、楽天マガジン登録ユーザーは「楽天市場」「楽天Kobo」での買い物の際にポイントが2倍になる。
「記事まとめ」機能で普段読まない雑誌・記事との新たな出会いを
同日都内で行われた記者発表会では、楽天株式会社常務執行役員デジタルコンテンツカンパニープレジデントの相木孝仁氏、同社デジタルコンテンツカンパニーシニアマネージャーの糸山尚宏氏が登壇。楽天マガジンの機能概要や、サービス開始への思いについて語った。
同社では、「楽天Kobo」「楽天マンガ」といった電子書籍サービスを展開。その中でも小説、マンガ、雑誌などの読者は、それぞれ求める本の探し方、読み方が異なることから、今回、雑誌向けに特化したサービスの提供に至ったという。
国内の電子雑誌市場は年々成長を続けており、2017年には380億円程度の市場規模になると見込まれている。相木氏によると、これまで電子書籍のマーケットを牽引してきたのはコミックだったが、今後大きな推進役になるのは雑誌だという。「楽天マガジンは単に読んでもらうサービスではなく、楽天の持つデータ基盤を活用して、おすすめ記事を提示したり、気になった商品をそのまま楽天市場で購入することができる」と述べる。また、「出版社とも楽天の複数のサービスを通じてつながりを深め、出版業界の活性化につながるような施策をともに展開していきたい」と意気込みを語った。
糸山氏は、楽天マガジンの概要と機能について説明。「良質なコンテンツ、雑誌との新たな出会いを創出したいという考えで記事まとめ機能には力を入れてきた」という。雑誌を横断して記事を見ることで、普段は読まない雑誌や記事に出会うことができれば、と展望を語った。
楽天マガジンでは今後も機能を随時追加する予定。ウェブのように読める「テキストビューワー機能」や、楽天マガジンの雑誌を「楽天Kobo」「楽天ブックス」で購入できるサービス間の連携、電子雑誌における広告モデル導入による収益の確保について検討している。