いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

あのカメラとレンズでどんな写真が撮れる? がすぐ分かる写真共有サイト「PHOTOHITO」

PHOTOHITO
サービス名PHOTOHITO
リリース日2008年2月21日
運営会社名株式会社カカクコム
料金無料
登録不要(写真を共有する場合は必要)
URLhttp://photohito.com/

 ここのところ、新しいカメラがいくつも発表されているようです。しかも、もう秋。風景に美味しい食べ物にと、被写体に事欠かない季節になりました。そろそろ新しいカメラを買おうかな、レンズを新調しようかな、紅葉でも撮りに行きたいな、そんなことを思い始めたとき、便利なサービスが「PHOTOHITO(フォトヒト)」です。

価格.comと製品情報が連動している写真共有サイト

 PHOTOHITOは、カカクコムが2008年2月から運営している写真共有サイトです。パソコンやスマートフォンのウェブブラウザーさえあれば無料で利用できます。写真を投稿するにはユーザー登録が必要ですが、検索して閲覧するだけなら登録もいりません。

 一時期、写真共有サイトのブームともいえる時期があり、多くのサービスが立ち上がりました。残念ながら多くがサービスを終了していった中、PHOTOHITOは投稿写真総数約293万点、月間約2280万PV、1日に約1800枚の写真が投稿されるサービス(2014年12月末現在)となっています。

 2014年8月からは、自分や他のユーザーのインテリア向きの高品質な写真を額装して購入できる「PHOTOHITO PHOTO STORE」もオープンしています。

PHOTOHITO PHOTO STORE

 PHOTOHITOには3つの特徴があります。1つはユーザー登録しなくても、キレイな写真が楽しめるという点。もう1つは、投稿写真を通じて、ユーザー同士でコミュニケーションを図れる点。3つめは価格.comに掲載されているカメラやレンズ製品とデータ連携することにより、気になっている製品がどのような写りをするのかを、実際にユーザーが撮影した写真を通じて確認できる「作例データベース」として利用できるという点です。

 自分の作品が誰かの目を楽しませるだけでなく、そのカメラとレンズの組み合わせで、どんな写真が撮れるのかが分かるわけで、結果、買うか買わないかという判断材料になるかもしれないのですから、投稿しがいもありそうです。これが長く続いている理由の1つかもしれません。

気になっているカメラやレンズがあったら写真でチェック

 PHOTOHITOでは、ユーザーが写真を投稿・公開すると、ファイルのExif情報をもとに、カメラやレンズの種類やメーカーを含めた製品の詳細情報が登録されます。また、撮影場所やタグなどもあわせて登録することで、カメラやレンズのメーカー、製品名などの情報を組み合わせて検索できるようになります。

 投稿された写真は、「トレンド」「セレクト」「カメラ作例」「レンズ作例」「写真集」「コンテスト」「新着」「人気のタグ」で探せるようになります。

「トレンド」の写真
「セレクト」の写真

 「トレンド」や「セレクト」は特にジャンル分けなどはされていませんが、今なら秋を連想させるものなど、クオリティの高いものが並んでいるようです。「写真集」は人物 、風景・自然 、空・天体 、街並み・建造物、乗り物・交通 、生き物 、花・草木 、食べ物・飲み物 といった大きなカテゴリーから、さらに細かく分類され、まとめられています。このほかコンテストの受賞作品なども見られます。

 サービスのキモとなっているのが「カメラ作例」「レンズ作例」です。「カメラ作例」ではカメラメーカーごとにカメラを絞り込んで写真を探せます。「レンズ作例」では、レンズメーカーやレンズタイプ、対応マウントから絞り込めます。

「カメラ」から写真を探すメニュー。これだけのメーカーがあるのかという驚きも! 写真の投稿数も興味深いものがあります
キヤノンを選ぶと、投稿数の多いカメラが順に並びます
画面右側には検索メニューも
「CANON EOS 7D」を選ぶと、EOS 7Dで撮られた美しい写真が表示されると同時に、カメラボディの情報にもアクセスできるようになっています
写真を選んで表示すると、画面の下のほうにどのような機材で、どういった設定で撮影されたのかが分かります(非表示の場合もあります)
「レンズ作例」を開くと、メーカー、タイプ、マウント別に絞り込めるようになっています
「CANON」のレンズを開いてみました。
最も作例の多かった「EF24-105mm F4L IS USM」の作例が見られます。また、ここでもレンズの情報にアクセスできるようになっています

 カメラやレンズという別々の切り口で絞り込むだけでなく、カメラとレンズの組み合わせや、焦点距離、都道府県、撮影エリア、アップロード日、ユーザー名など、複数の条件を組み合わせて検索できます。

 それぞれの製品に、投稿されている写真枚数や製品の所持数なども表示されており、製品の人気具合がひと目で分かるようになっています。また、最近発売された製品の情報もあわせて読めるのは、カカクコムならではでしょう。

1つのアカウントで1万5000枚まで投稿可能

 写真をアップロードしたくなったら、ユーザー登録をしてみましょう。アップロードできる写真はJPGとPNGで、1つのアカウントにつき1万5000枚、写真1枚あたりの上限サイズは30MBとなっています。

 他のユーザーの作品にコメントを投稿したり、お気に入りを登録できるほか、ギャラリーの作成、コンテストへの応募もできます。自信がついてきたら投稿にチャレンジしてみるのもいいでしょう。写真を通じて友達を増やしたい方にもぴったりです。

珍しいカメラを持っていたら、アップロードしてみるといいかもしれません
編集した写真でも、Exif情報が残っていれば、カメラや撮影時の情報は自動的に保存されるので、他のユーザーの参考になります

物欲と意欲を刺激するサービス

 人気製品ほど作例が多くなるため、偏りが生じてしまうところはしかたないところですが、いろんな角度から写真を絞り込んで探すことができるので、メーカーが用意する作例とは違った視点で、自分にあった製品かどうかを確認するのに便利です。ワンランク上のカメラやレンズを買いたくなったら、撮りたい被写体から、それが美しく撮れている製品を選んでいくというのもよさそうです。

 眺めていると、撮る人が撮ればここまで美しい写真が撮れるのか、という可能性を実感できるところもポイント。同じセットを持っていたら、今度は自分もこういう写真を撮ってみたいという刺激も受けられて、意欲的になれそうです。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。