いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

写真を通じた活動をもっと広げたい方に便利な「GANREF」

GANREF
サービス名GANREF
リリース日2009年3月26日
運営会社名株式会社インプレス
料金無料(有料のプレミアムサービスあり)
登録閲覧だけなら不要(投稿する、イベントに参加する、プレミアムサービスを利用する場合は必要)
URLhttp://ganref.jp/

 もっと機材や撮影について学ぶ機会が欲しい――そんな方におすすめしたいサイトが「GANREF」です。

デジタル一眼に特化した写真SNS兼機材情報サイト

 GANREFは、デジタル一眼レフカメラユーザーの創作活動と機材選びの支援を目的とした、写真SNS兼機材情報サイトです。2009年3月26日からインプレスが運営しており、2015年10月時点の登録会員数は約3万6000人となっています。

 デジタルカメラの専門誌「デジタルカメラマガジン」に端を発しており、「探す楽しさ」「見せる喜び」「集うトキメキ」の3つを柱に、製品の情報収集、作品発表、コミュニケーション、学びの機会が1つにまとまっているのが特徴です。サイトの名前は「一眼レフ」の呼び名に由来しています。

 対象はデジタル一眼カメラ。ユーザーの投稿写真がそのままカメラやレンズの作例も兼ねており、カメラやレンズ、写真の検索、ユーザーの検索機能が提供されているほか、プロの写真家による独自の講座情報も多数用意されています。「デジタルカメラマガジン」や「デジカメWatch」とも連携しており、コンテストの情報や受賞作品、製品情報などが得られます。

メンバーによる新着写真
カメラやレンズの検索機能
とても細かい条件で機材を検索できます

 機材や写真の検索、閲覧だけなら無料で利用できますが、投稿したりイベントに参加したいなら登録が必要。登録の料金はかかりません。また、月額1000円(税別)のプレミアムサービスも用意されています。こちらは投稿できる写真数が多いのはもちろんですが、PROFFESIONALメンバー(プロの写真家など)がホストとして参加しているプレミアム掲示板が利用できるといった特典があります。

 「GANREF Point」という独自のポイントシステムが採用されているのも特徴の1つです。ほかのメンバーからの写真の評価や、コンテストでの受賞などでポイントがたまり、ポイントがたまると自らのレベルがアップします。レベルは、BASIC、BRONZE、SILVER、GOLD、EXECUTIVE、PROFESSIONALの6段階です。

有料の会員サービスもあります

 写真の検索時には、GANREF Pointの高い順、つまりレベルの高い順にソートされます。コミュニティ内の活動が活発で、評価の高い写真が多いと、より作品を見てもらいやすくなる仕組みなわけです。ただし、PROFESSIONALメンバーとEXECUTIVEメンバーは、GANREF編集部が認定するとのことです。

製品選びに必要な情報を網羅

 GANREFは機材・作例情報データベース、作品展示場、コミュニティという3つの面を持っていますが、パッと見た印象では、今日から写真を始めようという完全なビギナー向けというよりは、ある程度写真を撮ってきた中堅以上の愛好家たちが、さらに上を目指したい、横の繋がりを持ちたい、プロから直接学べる機会が欲しいというときに役立つサイトという印象です。

 コンテンツとして、カメラやレンズのスペック、性能テストのデータを掲載した「カメラ・レンズ」、三脚やストロボなどの周辺機材の情報用の「用品」、GANREF会員登録ユーザーの作品が見られる「写真検索」、フォトコンテストの開催情報や、デジタルカメラマガジンのコンテスト結果発表などが見られる「コンテスト」、GANREF編集部が選んだ会員の優秀作品を掲載した「ギャラリー」、会員検索とPHOTO AWARDホルダーが紹介されている「クラブ」、ワークショップの案内や体験記、イベントレポートなどが読める「ナビ」、デジタルカメラマガジンの最新号情報や過去記事の一部を閲覧できる「マガジン」を用意しています。

製品を知る上で必要な情報が網羅されています

 機材の検索では、製品ごとに「記事」「掲示板」「レビュー・撮影記」「性能テスト」「スペック」「写真」がまとまっているため、必要な情報をまとめて得やすいというメリットがあります。GANREF独自の性能テストのデータも掲載されているほか、機材を欲しがっている人や、持っている人の人数、誰が持っているかも分かり、購入を検討しているときは、その製品のポータルにできるでしょう。ユーザーによる機材レビューも豊富なので、さまざまな視点から製品を知ることができます。

 製品の比較機能もあり、「旧機種、ライバル機種と比較する」ではワンクリックでスペック表が並ぶため、比較したい製品があるときは便利です。

比較検討しやすい仕組みも提供
体験レポートやレビュー記事も多数

プロとの接点を持ちやすい

 GANREFでは、ワークショップや写真教室などのイベントも頻繁に開催されており、プロから直接学べる機会が提供されているようです。これは、他のサービスにはあまり見られない特徴です。

ワークショップや写真教室も独自に開催しています

 シャッターを押せば写真は撮れますが、“表現”となると話は別。自己流にも限界があるでしょう。やはり基礎を学びたい、そんな風に思い始めたときは、現在開講している「写真教室」が役立ちそうです。ワークショップは、風景や鉄道など被写体別に開講されています。やはり好きな被写体のほうが楽しんで学べるでしょう。いずれも少人数制なので、遠慮無く質問できそうです。

 写真検索では、キーワードに「ワークショップ」と入れることで、過去のワークショップで撮影された参加者の写真を探すこともできます。どんな写真に挑戦できるのか知りたいときに参考になります。

ワークショップで撮られた写真も検索で

 自分にはまだ難しそうと思う方や、周りにカメラや写真に関して詳しい話ができる仲間がいないというビギナーも、機材や写真の検索機能だけでも十分利用価値はあります。しかし、GANREFならハイレベルなユーザーとの接点を増やせそう。地理的時間的な条件もあって、都内の講座に足を運びにくい方も、プレミアムサービスをフル活用すれば自分のペースで知識を深められるかもしれません。

Twitterでは気付きを促すツイートも

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。