2009/08/24~08/30


Delphi汚染ウイルス、「Vector」「窓の杜」収録ソフトに感染確認
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090824_310435.html
 プログラム開発環境「Delphi」を狙ったウイルスにより、国内のオンラインソフトにもウイルス「Induc」の感染が拡大していることが判明した。

 21日には、オンラインソフトのダウンロードサイト「Vector」が、同サイトで公開していた7タイトルのソフトにウイルスが感染していたことを発表。22日には「窓の杜」でも、2タイトルのソフトが感染していたことを発表した。

 今回、感染が拡大したウイルス「Induc」は、プログラム開発環境「Delphi」のユーザーをターゲットにしたもの。ウイルスは、Delphiのライブラリファイルに悪質なコードを追加し、Delphiで作成したプログラムにもウイルスを感染させる。

 現状では、ウイルスはDelphiユーザーの間で感染を拡大することのみが目的で、Delphiをインストールしていない環境での被害は無い模様だ。ただし、今後はこれを悪用して、一般ユーザーにも被害を及ぼす亜種などが作成される可能性がある。

 Vectorや窓の杜では、収録するソフトについて複数のウイルス対策ソフトでチェックを実施していたが、確認時点では対策ソフトのパターンファイルが対応しておらず、チェックをすり抜けてしまったという。現在では、各社のパターンファイルも対応しているようだが、最近ではこのように、ウイルス対策ソフトの対応よりも早くウイルスが拡大する事例が増えており、ユーザーにとっても対策が取りにくい状況となっている。

 ただし、今回の「Induc」は、感染拡大以外の活動は行わないため検知も難しかったと思われるが、ボットなど悪質なプログラムを常駐させようとするウイルスであれば、ふるまい検知やWindows Vistaのユーザーアカウント制御(UAC)などで防げる可能性が高い。パターンファイルベースのウイルス検知が追いつかなくなっている現状では、こうした複数のセキュリティ対策を組み合わせることがさらに重要になってくるだろう。

Google Book Search和解案の反対団体設立、米MSやYahoo!など参加
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090827_311098.html
 Googleの書籍全文検索サービス「Google Book Search」を巡り、米作家団体および米国出版社協会がGoogleとの裁判で合意した和解案について、和解案に反対する団体「Open Book Alliance」が発足。団体にはAmazonやMicrosoft、Yahoo!、Internet Archiveなども参加。設立者は、「デジタルライブラリー管理が単一の企業と共謀する少数の出版社によって進められれば、消費者や図書館、研究者、学生は必ず価格の上昇とサービスの低下にさらされることになる」と主張している。

「mixiアプリ」PC版が正式公開、130以上のアプリを利用可能
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090824_310447.html
 ミクシィは24日、SNS「mixi」上で動作するアプリケーション「mixiアプリ」を一般公開した。mixiアプリは、サードパーティの企業や個人が、mixiのサイト上で動作するアプリケーションを作成できるもの。mixiの友人関係を利用したアプリも作成でき、サービス開始時点では130以上のアプリが公開。6300以上の法人・個人が開発者登録を行っている。

「Opera 10」RC版公開、正式版は9月1日公開予定
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090826_310765.html
 Opera Softwareは25日、次期ブラウザ「Opera 10」のリリース候補版(RC版)を公開した。Opera 10では、動作を高速化したほか、低速回線でのブラウジングを快適にする「Opera Turbo」機能を搭載。メールクライアント「Opera Mail」の改良なども行っている。今後、重大なバグなどが発見されなければ、Opera 10の正式版は9月1日にリリースされる予定。

Google マップで世界地図日本語版、数千万の地名をカタカナ化
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090828_311462.html
 グーグルは27日、地図サービス「Google マップ」で、世界の地名を日本語で表示する「世界地図日本語版」を開始した。「世界大地図帳」を発行する平凡社地図出版が日本語の地名データを提供し、世界60カ国の地名や街路名の80%以上をカバー。地図上で各国の地名がカタカナ表記され、カタカナによる検索も可能となった。


関連情報

(編集部)

2009/8/31 12:51