イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

NTTが「おてがるIoTサービス(仮)」、VRバッティングマシーンも大人気

 「CEATEC JAPAN 2017」のNTTグループのブースでは、「豊かなユーザーエクスペリエンス」コーナーでVRやAIを、「快適な街と社会」コーナーでスマートシティ関連を、「あらたなモノづくり」コーナーで製造業や農業向けIoTを展示している。

 ブース前面には、VRでプロ野球の投手と対決する「スポーツトレーニングシステム」が実演され、試してみたい来場者が行列を作っていた。ヘッドマウントディスプレイを着けるとバッターボックスに立っている映像が見え、バットに付いたセンサーが場所をとらえて打ち返せる。

VRでプロ野球の投手と対決する「スポーツトレーニングシステム」
スポーツトレーニングシステムのバット

 高品質パノラマVRも来場者を集めていた。8K相当の60fpsでVR映像を見られるもので、見ている先にあわせて画質を変える技術や音声を組み合わせている。

 そのほか、NTTドコモの自然対話エンジン技術の応用例として、質問に答えるFacebook Messengerボット「自動FAQボット」と、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」のロボット「コミュニケーションロボット『ATOM』」の2つも展示していた。

8K相当の60fpsでVR映像を見る「高品質パノラマVR」
質問に答えるFacebook Messengerボット「自動FAQボット」と、「コミュニケーションロボット『ATOM』」

 「快適な街と社会」コーナーでは、スマートシティ関連のさまざまな実証実験やサービスについて展示。

 福岡でのLoRaWAN実証実験「Fukuoka City LoRaWAN」は、IoT向けのLPWA(Low Power Wide Area)通信技術の1つであるLoRaWANの回線を提供するもの。この回線を介して、利用者は自分たちの使うデバイスとサーバー設備との間をつなぐ。現在、第一期の応募の審査中で、第二期の応募受付中。

 「AI運行バス」は、走行ルートや間隔を、AIによる需要予測で決めるバスの実証実験。同様のAIタクシーとあわせ、未来シェア社と共同で、浅草やお台場、函館、諏訪で実証実験を進めているという。

 ウェアラブル生体センサー「hitoe」を使ったドライバー向け眠け検査も、5月~8月に実証実験が行なわれた。

 凸版印刷によるインバウンド翻訳サービス「ジャパリンガル」は、NTT東日本による文化観光業界特化型AI翻訳サービス「ひかりクラウドcototoba」を利用している。9月1日開始。訪日外国人に向けたパンフレットや交通案内などの翻訳をウェブから低価格で受け付け、cototobaによる翻訳と人間によるチェックを組み合わせる。

LoRaWAN実証実験「Fukuoka City LoRaWAN」
AI運行バスの実証実験
ウェアラブル生体センサー「hitoe」を使ったドライバー向け眠け検査
インバウンド翻訳サービス「ジャパリンガル」

 「あらたなモノづくり」コーナーでは、産業向けIoTが展示されている。「おてがるIoTサービス(仮)」は、IoTを構成するセンサー、NTT回線、クラウド、サポートをセットで提供するパッケージ商品。トライアル段階で、畜産や農業などでデータ収集に使われているという。

 ファナックの「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」は製造現場向けIoTプラットフォームで、10月2日からサービスを開始した。機器の情報を収集してクラウド側に送るほか、クラウドから分析用などのアプリケーションを購入して工場側にインストールすることもできる。

 NTTコミュニケーションズの「Things Cloud」とローム、沖創工の3社による食品衛生管理ソリューションでは、冷蔵庫からゲートウェイを介してクラウドと接続して、冷蔵庫の中を管理する。

 NTTデータの異音検知ソリューション「Monone」は、機器の正常な動作音を機械学習し、機器が異音を発したときに検知する。異音が分かる熟練技術者の不足を補うという。

IoTパッケージ「おてがるIoTサービス(仮)」のトライアル
ファナックの「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」
「Things Cloud」による食品衛生管理ソリューション
機械学習による異音検知ソリューション「Monone」