イベントレポート

Japan IT Week 春 2015

国内最大級のIT展示会「Japan IT Week 春 2015」、IPAや日本郵便も出展

 東京ビッグサイトで5月13日から15日まで、「第12回情報セキュリティEXPO【春】」「第6回クラウドコンピューティングEXPO【春】」など12のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2015」が開催されている。

 1500社が出展する国内最大級のIT展示会で、展示会場も東京ビッグサイトの東1~6ホール、西1~2ホールとほとんどの展示ホールを使用。商談展のため一般客の入場は受け付けていないが、多くの来場者を集めている。

ソネットは法人向けITソリューション「So-net for Biz」をアピール

 情報セキュリティEXPOに出展しているソネット株式会社(So-net)のブースでは、法人向けITソリューションサービス「So-net for Biz」に関する展示が行われている。

 今夏にリリース予定のサービス「マネージドクラウドサービス」は、「Amazon Web Services(AWS)」と「ビットアイルVシリーズ」といった外部のクラウドサービスに対応し、それぞれのクラウドサービスの管理機能を提供する。

 So-netが従来より提供するクラウドサービス「bit-drive」のマネージドイントラネットと統合的な管理が可能となり、クラウドゲートウェイによる相互接続にも対応。ハイブリッドクラウド環境の構築を容易に行えるとしている。

So-netのブース
「bit-driveマネージドクラウド」を参考展示
AWSの管理機能を提供
管理画面

IPAはセキュリティ関連など各種の取り組みをアピール

 情報セキュリティEXPOの展示会場には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がブースを出展しており、多くの来場者を集めている。

 ブースでは、セキュリティ啓発の取り組みとして話題となった原宿駅の巨大パネル「パスワード ―もっと強くキミを守りたい―」や、企業が自社のセキュリティ対策の現状を把握できる「情報セキュリティ診断ツール」、脆弱性対策情報ポータル「JVN」など、IPAが行っている各種の取り組みを紹介している。

 IPAでは、ウェブでこれらの情報を公開しているが、普段はウェブに訪問しない人にも情報が届くことを狙ってイベントに出展しているという。ブースではこのほか、「情報セキュリティ10大脅威2015」などの資料の無料配布や、各種の講演を行っており、会場内でもひときわ多くの来場者の関心を集めていた。

IPAのブース
セキュリティに関する取り組みなどを紹介
「パスワード」啓発パネルの紹介も
「セキュリティ10大脅威2015」などの資料を配布

日本郵便は「はこぽす」の実物ロッカーを展示

 通販ソリューション展の展示会場には、日本郵便株式会社が出展。楽天株式会社との連携で4月からサービスを開始した、受け取りロッカーサービス「はこぽす」の実際のロッカーを展示している。

 「はこぽす」は、インターネットショッピングで購入した商品のうち、「ゆうパック」で発送される荷物について、都内25局の郵便局に設置するロッカーを受け取り場所として指定できるサービス。荷物がロッカーに届いたことはメールで通知され、メールに記載されている暗証番号を入力することで、該当するロッカーの鍵が開く仕組みとなっている。

 現在は楽天との連携による試行的なサービスという位置付けで、今後はさらに楽天以外の事業者との連携や、郵便局以外に駅などへのロッカーの設置についても検討しており、今秋以降に本格的なサービスに移行したいとしている。

日本郵便が「はこぽす」で設置しているロッカー
パスワードを入力すると該当のロッカーが開く

(三柳 英樹)