「WIRELESS JAPAN 2010」開幕、スマートフォンやLTE関連の展示が多数


 無線通信技術の展示会「WIRELESS JAPAN 2010」が14日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。出展者数は国内外から165社。来場者は5万人を見込んでいる。会期は16日までで、開場時間は10時から18時まで(最終日は17時終了)。展示会の入場は無料。

 下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信を実現し、「3.9G」と呼ばれる次世代通信方式「LTE」に関連する出展に加え、Android OSを搭載したスマートフォンや多機能型ネット端末などに注目が集まっている。


NTTドコモのブースKDDIのブース

 NTTドコモは、「Xperia」や「BlackBerry Bold」などのスマートフォンを展示しているほか、12日に発表したスマートフォン向けISP「spモード」、携帯電話向けマルチメディア放送の展示などを行っている。また、研究開発の成果として展示するAR(現実拡張)のコーナーには絶えず行列ができている。


シャープ初のドコモ向けAndroid端末となる「LYNX SH-10B」RIM社の「BlackBerry Bold」
携帯電話向けマルチメディア放送関連の展示。ポータブルWi-Fiルーターによる映像転送のデモ(左)と、チューナー搭載タブレット型端末でのコンテンツ受信デモ(右)
携帯電話向けマルチメディア放送関連の展示。Transfer JET(近接無線転送技術)によるPCへの高速転送デモ(左)と、ケータイの専用アプリによるコンテンツ転送イメージデモ(右)

 KDDI株式会社は、スマートフォンの展示に加えて、LTEやWiMAXへの取り組みを紹介。Androidを搭載するセットトップボックスや、ネット上の友人関係を抽出・可視化するネットいじめ防止ツールなどを参考出展しえいる。また、KDDIのARプラットフォーム「実空間透視ケータイ」に「アイドルマスター」のキャラクターが登場する体験コーナーが人気だった。


LTEへの取り組みを紹介するパネルmediaFLO関連の展示
「ネットいじめ防止ツール」のパネル。プロフやゲスブ、リアルといった子供が利用するコミュニティサイトの友人関係を可視化できるという調べたい子供の氏名、地域、学校、学年、学級、コミュニティサイトのURL、ハンドルネームなどを入力する画面
コミュニティサイトの個人ページ間でハイパーリンクがあるかないかで、人間関係を判断しているネット上の友人関係を可視化した画面
コミュニティサイトの個人ページ間でハイパーリンクがあるかないかで、人間関係を判断しているネット上の友人関係を可視化した画面
KDDIのARプラットフォーム「実空間透視ケータイ」に「アイドルマスター」のキャラクターが登場するデモ

 京セラ株式会社は、同社としては初となる、Android OS搭載のスマートフォン「Zio(ザイオ)」を参考出展している。3.5インチのWVGA液晶のタッチスクリーンを搭載し、画面下部にはナビゲーション用のトラックボールを採用。2010年度に北米向けに展開する予定。


北米向けに展開されるAndroid OS搭載のスマートフォン「Zio」。サイズは116×58.6×12.2mm(縦×横×厚さ)




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(増田 覚)

2010/7/14 17:24