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急増中のクーポン共同購入サイトを徹底紹介!
クーポン共同購入サイトをご存じだろうか? 都道府県あるいは繁華街といった特定エリアごとに、大幅に割引されたクーポンを短期間(1日もしくは数日)かつ数量限定で陳列。Twitterなどのソーシャル系サービスで積極的に購入希望者を集め、注文数が一定数に達すると、実際の割引が成立するというサービスだ。
短期間に多数の集客をねらうこの手法は「フラッシュマーケティング」と呼ばれ、米Groupon(グルーポン)が最初に手がけたとされる。日本でも2010年中頃から参入業者が急増。テレビの特集やCMも盛んに行われている。従来の通販やサービスとどんな違いがあるのか、具体的に見ていこう。
Groupon http://www.groupon.jp/ |
なお、販売されているクーポンは、必ずお得とは言い切れない点には注意が必要だ。「通常1万円のお食事プランを2000円に」という説明があったとしても、実際には、クーポンプラン専用の原価の安いメニューが提供されているということもあり得る。
これはクーポンサイトに限らないが、利用の際には念のため、サイトや店舗の評判をウェブやTwitterで検索してみることをおすすめしたい。
●クーポン共同購入サイト徹底紹介!
それでは実際のサービス事業者を見ていこう。クーポンといっても金券類を実際に郵送はせず、専用画面を印刷して店頭に持参したり、予約時に電話口で伝えるID番号を発行するケースがほとんど。また、使用期限付きであることにも注意しよう。
一方、参入業者は今回取りあげた分だけでも30社をくだらない。今後は、どのように差別化していくかが各社の課題になりそうだ。
◆Groupon
http://www.groupon.jp/
運営会社はグルーポン・ジャパン株式会社。米Grouponが日本国内のクーポン共同購入サイト」を買収して設立した企業だ。すでに全国16都道府県でサービスを提供、東京・大阪では主要エリアごとのクーポン販売も実施中だ。会員登録の上で、クレジットカードやPayPalで決済。クーポンは印刷するか、携帯電話(専用サイト)に表示して、店舗で提示する仕組み。
◆ポンパレ
http://ponpare.jp/
リクルート運営。7月のサービス開始時の名称は「ポンパレード」だった。現在はテレビCMを放送しており、その連動企画として全国で使えるアイスクリーム引換券を100円(84%割引)で販売中。100万名限定で、最終期限は11月18日11時59分。
◆Piku
http://www.piku.jp/
2010年4月にサービスを開始、「日本初の日替わりクーポンサイト」とアピールしているのが、こちらのPikuだ。現在は東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・福岡の6エリアのクーポンを取扱中。
◆ピタチケット
http://pita.jp/
有線放送で知られるUSENグループのサービス。東京・大阪・神奈川・名古屋・福岡で使えるクーポンを販売中。また「全国」のカテゴリーも設けられており、こちらではお取り寄せグルメ、化粧品など直接配送型商品を取り扱っている。
◆キューポン
http://qpon.jp/
通販型共同購入サービスを手がけるネットプライスの関連会社が運営。現在は東京・神奈川エリアの取り扱いが中心で、その他エリアの提供開始時期についてはメールマガジンで告知する予定という。
◆グルピ
http://grpi.jp/
ECナビのグループ会社が運営。クーポンの販売は1~3日ごと、いずれも50%以上の割引率を謳っている。取扱品目はグルメ、美容、ボイストレーニングに健康食品など多種多用。エリア別の販売はいまのところ行われていない。
◆クーパ
http://coopa.co.jp/
地域特化型フリーペーパーを発行する株式会社ぱどのクーポン共同購入サイト。東京・仙台・さいたま・千葉・横浜・広島・福岡の各エリアで、グルメ、ビューティーなどのジャンル別にクーポン情報を掲載中。
◆Edyクーポンキャンペーン
http://www.campaign.edypon.edy.jp/
電子マネー「Edy」のホームページでも、12月5日までの期間限定キャンペーンとしてクーポン共同購入サービスがスタートした。東京・愛知・福岡エリアの店舗が対象で、1つのクーポンの販売期間は1週間。これまでには飲食店クーポンやホテル宿泊券などが販売された。
◆シェアリー
http://www.shareee.jp/
東京・神奈川・愛知・大阪でクーポンを販売中。他のサイト同様、飲食店、美容サロンなどの割引クーポンをラインアップする。
◆トクポ
http://tokupo.jp/
紹介するクーポンを1エリア1種類に限定せず、グルメ・美容・ファッションなどの各ジャンルで同時掲載する。また、アフィリエイトによるクーポン販売が3名分以上成立すると、クーポン1枚分のポイントが付与されるという仕組みも用意している。
◆ルクサ
http://luxa.jp/
東京・横浜・仙台の各エリアで使えるクーポンを販売。3日に1種類のペースで新クーポンが登録されている。新規会員登録者向けのプレゼントキャンぺーンを11月19日まで実施中。
◆品品プレミアムモール
http://snjn.jp/
グルメ、食品、美容の各種商品を「タイムセール」という切り口で販売する。1エリア1種類という制限がないため、複数のジャンルの製品が同時に陳列されている。飲食店クーポンについては東京エリアのものがほとんど。
◆ヴェルチ
https://verciinc.com/verci/
東京圏で使えるクーポンをおもに販売中。購入時には会員登録が必要となるが、それとは別にお知らせメールマガジン、Twitterでの商品紹介も随時行っている。
◆くるぽん
http://kurupon.net/
9月末にサービスを開始。これまでには飲食店、ヘリコプター遊覧飛行、資格講座などのクーポンを販売している。新規会員登録者を対象に、実際にクーポンを購入した利用者20人ごとに1人、クーポンを無料にするキャンペーンを11月30日まで実施中。
◆プレミなう
http://preminow.jp/
1~3日に1種類のペースで東京エリアのクーポンを販売中。11月30日までの予定でTwitter活用キャンペーンを実施中。指定アカウントをフォローした上で、クーポン情報をリツイートすると毎日1名にマックカード500円分を抽選でプレゼントする。毎日応募可能。
◆coopie
http://www.coopie.jp/
東京都港区内で使えるクーポンをおもに販売中。過去には六本木交差点周辺の飲食店、新橋の酸素カプセルサロンなどのクーポンを割引率50%超で販売した。
◆クーポンぽん
http://couponpon.jp/
8月末にサービスを開始。現在は東京圏限定でクーポンを販売している。iPhoneにも対応したモバイルサイトをすでに開設しており、店頭で画面を提示することでもクーポン利用に替えられる。
◆グラビー
http://gravy.jp/
東京圏のクーポンを販売。クーポンの掲出を1~3日ごと1店舗に限定している。これまでに販売されたクーポンの情報をウェブサイトで確認できるが、美容関係が多いようだ。
◆カウポン
http://kaupon.jp/
東京・千葉・神奈川・愛知・福岡の各エリアで使えるクーポンを販売。飲食店、ヘアサロン、美容関連など対象ジャンルも幅広い。
◆毎ポン
http://maipon.jp/
毎日新聞デジタルが主催、運営は外部企業のコーボー・ホールディングスが運営するという一風変わったサービス体制を敷く。販売するクーポンはすべて割引率50%以上。カテゴリーは「東京」、「ビューティー」、「ファッション」など。
◆百式クーポン
http://coupon.100shiki.com/
海外の新興ITサービスを紹介するブログ「百式」の名前が付いたクーポン共同購入サイト。「百式」の提供元である「株式会社 点灯夫」が主催し、前述の毎ポンと同じくコーボー・ホールディングスが運営するという体制。そのため、取り扱いクーポンも基本的には同じようだ。
◆ゴーチ
http://goti.jp/
「毎ポン」「百式クーポン」に参画しているコーボー・ホールディングス自身のクーポン共同購入サイト。やはり、取り扱いクーポンもほぼ同等。こういったプラットフォーム共通化も、1つの流れと言えるだろう。
●差別化の第一歩? ジャンル特化型サービス
クーポン共同購入サイトは、グルメや美容、資格スクールなど各ジャンルのショップを総合的に取り扱うのが通例だが、その一方で、特定ジャンルのクーポンだけを専門的に扱うサイトも少しずつ登場している。競合ひしめくこの新興市場を勝ち抜くための新たな手段になるのか、注目だ。
◆一休マーケット
http://market.ikyu.com/
高級ホテルのオンライン予約サイト「一休.com」の派生サービス。ホテル・旅館の宿泊利用権はもちろん、館内レストランやリラクゼーション施設のクーポンも取り扱う。過去には定価20万3568円のプライベートガーデン付きスイートルーム宿泊権が81%割引で売り出されたケースも。
◆トクー!ポン
http://www.tocoo.jp/coupon/list
有料会員制のホテル・旅館オンライン予約サイト「トクー!」が運営。1日1品限定で出品、ラインアップは宿泊サービスが中心ではあるが、飲食店や美容関係もまれに販売されている。
◆ぐるなびxPiku
http://piku.gnavi.co.jp/
レストラン情報サイト最大手の「ぐるなび」が、新興のクーポン共同購入サービスである「Piku」と協力。「グルメ専用日替わりクーポンサイト」を謳う。現在は東京および埼玉で使えるクーポンをおもに取り扱う。
◆食べログ チケット
http://r.tabelog.com/ticket/
口コミ系のグルメ情報サイト「食べログ」でも、クーポン共同購入サービスを展開中。対象エリアは東京・神奈川・大阪・福岡。時間帯によってはクーポンが一切陳列されていないケースもあるので、「価格.comID」があれば登録できる「お知らせメール」を使ってみるのもいいだろう。
◆焼きニクーポン
http://www.nikupon.com/
「焼肉専門の共同購入型クーポンサイト」としては日本初を謳う。都内焼肉店のクーポンを中心に、数日に1種類程度のペースで販売を行っている。
◆ヲタぽん
http://wotapon.com/
その名の通り「ちょっとオタクな」クーポンを取り扱う。都内のメイド系飲食店、エアガン射撃場、レンタルショーケース、占いなどの割引サービスがこれまでに販売された。
◆ドリパス
http://www.dreampass.jp/
映画の鑑賞イベントに特化した共同購入サイト。過去の名画を大スクリーンで楽しみたい、幻の名作を大人数で鑑賞したいといった声に応えるサービスだ。実際の上映は、都内の新宿バルト9、渋谷シネクイントなどで行われる。
◆ハピポン
http://hapipon.jp/
スポーツおよびレジャー関連のクーポンを中心に取り扱う共同購入サイト。これまでにはサッカーの試合チケット、トレーニングジムの個人レッスン、スキーリフト券などが販売された。
◆ゴルフプライス
http://golf-price.com/
ゴルフ愛好者向けのクーポン共同購入サイト。ゴルフ練習場の利用権のほか、道具類もラインアップされている。
◆さっポン
http://www.spon.jp/
地方限定サービスも、差別化のいち手段と言えるだろう。こちらは「北海道初上陸」を謳うクーポン共同購入サイト。おもに札幌近郊の店舗クーポンを取り扱う。
●クーポン情報まとめてチェック!
ここまで紹介したように、クーポン共同購入サイトの数はすでに膨大。そのため、各サイトのクーポン情報を集約する“まとめサイト”も登場し始めた。TwitterやSNSとはまた異なるクーポン情報の入手手段を探している人なら、一度は覗いておきたい。
◆価格.com 日替わりクーポン検索
http://kakaku.com/coupon/
「価格.com」「食べログ」の運営元としても知られるカカクコム グループでは、クーポン共同購入サイトの価格比較情報も提供中。15のサービスの出品情報を集約、新着順や割引率順、対象都道府県などで検索できる。
◆グルーポンなう
http://groupon-now.jp/
http://coupon.livedoor.com/
クーポン共同購入サイト31社の情報をまとめて提供中。本家のグルーポンとは直接関係のない企業が運営している。「グルーポンなう」を経由して実際にクーポンを購入すると、独自のポイントを付与。一定額に達すればAmazonギフト券との交換が可能という。なお、ポータルサイト「livedoor」でも同じ情報を公開している。
◆クーポンサイトjp
http://couponsite.jp/
クーポン共同購入サイトの寸評付き一覧を掲載するなど、情報量の多さが魅力。また、クーポンを実際に購入したユーザーから、写真付きレビューの募集も行っている。掲載されればクーポン購入金額の半額を上限に、500~2000円のグルメカードを進呈する。
◆グルポン!
http://grpn.jp/
上述の「クーポンサイトjp」の運営元が手がけるもう1つのクーポン比較情報サイト。こちらはグルメ分野を専門的に取り扱っており、料理のカテゴリーや価格帯で検索することができる。
◆グルーポンなび
http://grouponnavi.com/
最新クーポン情報、クーポン販売サイト一覧などを掲載。「グルーポンとは?」のページでは、クーポン共同購入サイトの仕組みをイラスト入りでコンパクトに解説している。
(2010/11/12)
[森田 秀一]