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日本国内利用者1000万人突破! Facebookの基本サービスを把握する
9億人もの利用者を抱えるというSNS「Facebook」が5月18日、北米のNASDAQ株式市場に上場した。これによって約161億ドル(1ドル80円換算で1兆2880億円)を新規に調達。「世界最大のSNS」という立場を一層強固にしたといえるだろう。
日本でもFacebookの利用者は年々増えており、月間利用者(1カ月以内に1度でもログインしたことのあるユーザー)は、3月の段階では約1000万人という。これまで国内のコミュニケーションサービスといえばmixiやTwitterの存在感が圧倒的だったが、その状況も少しずつ変わってきているようだ。機能やプライバシー設定に関する哲学も各社で異なり、使い比べてみて初めて分かる面白さもある。今回は、Facebookの基本的なサービスを詳しく見ていこう。
●Facebookのキホンを確認!
FacebookはmixiやTwitterとは異なり、原則として実名登録を行う必要がある。その一方で、プライバシー設定機能の強化も進めており、例えば、友達登録した相手にだけ電話番号を教える、出身地は誰に対しても公開するといったことができる。
なお、登録するメールアドレスには注意しておきたい。「(ネットだけの付き合いの相手に)メールアドレスで検索されて、本名や勤務先などを知られてしまう」可能性があるからだ。リアルと違って、身元もわからない相手に本名や交友関係を見られるのは一定のリスクをともなう。このため、ネットだけで付き合っている相手に教えたメールアドレスは、Facebookにそもそも登録しない方がよいだろう。この点を踏まえた上で、Facebookの基本要素をチェックしていこう。
◆Facebook
https://www.facebook.com/
Facebookのメインページ。初回の利用登録もここからダイレクトに行える。必須入力項目は姓名(ローマ字表記)、メールアドレス、パスワード、性別、年齢。このうち、姓名以外の要素は利用開始後のプライバシー設定で非表示にできる。また、事後に携帯電話番号認証を行うことで、利用可能な機能が増える。
◆ヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/
今回紹介するFacebook関連ページの多くは、そもそもユーザー登録しておかないと見られない。Facebookに登録するか迷っている段階の方は、まずヘルプセンターを覗いてみるといいだろう。万一Facebookを使わなくなった時のアカウント情報削除手続きについても言及されている。
◆プライバシー
https://www.facebook.com/help/privacy
上記ヘルプセンターのうち、特に「プライバシー設定」について記述されたページ。中でも「基本的なプライバシー管理」の項目内にある「入力済みの連絡先情報を使用して私を検索できる人の設定を管理するにはどうすればよいですか」の解説はぜひ読んでいただき、その上で各種設定を変更しておいてほしい。
◆いいね!
https://www.facebook.com/help/?page=103918613033301
同じくヘルプセンター内の記事。Facebookでは、Twitterにおけるツイート同様、短めのメッセージを「近況アップデート」として投稿(シェア)し、仲間と見せあうのがもっとも基本的な楽しみ方。これに対し、ワンクリックで同意や賛意を示せるのが「いいね!」の機能だ(英語表記だとLike!)。コメントを考えて入力するよりさらに手軽なのが特徴。ちなみにmixiにも「イイネ!」という似た機能がある。
◆写真
https://www.facebook.com/help/photos
こちらもヘルプセンターの記事。Facebookは、近況アップデートに加え、写真のアップロードにも対応している。枚数制限は事実上なく、1枚あたりの容量上限もおよそ15MBという充実ぶり(ただし自動リサイズは行われるようだ)。モバイル端末で撮った写真を、友達に見せる手段として非常に手軽かつ便利だ。
◆モバイル用Facebook
https://www.facebook.com/mobile/
Facebookに最適化したスマートフォン用アプリ。iOS(iPhone/iPad)、Android向けにそれぞれリリースされている。これらのアプリを利用すれば、自分の近況アップデートに「いいね!」やコメントが付いたことを即座に通知してくれる。Facebookの魅力を高めている中核的な要素と言えるだろう。なお、アプリをインストールせずとも、ブラウザーから直接Facebookへアクセスしたり、メールで通知を受けることも可能だ。
◆Facebookメッセンジャー
https://www.facebook.com/mobile/messenger
https://www.facebook.com/about/messenger
Facebookで提供されている、もう1つのスマートフォン向けアプリ。Facebook内で送受信される「メッセージ」を、スマートフォンでもほぼリアルタイムでやりとりできる。加えて、メッセージログはPCと共有される。つまり、PCで送信した内容を、移動中のスマートフォンで読み返すといったことができる。なお、PC専用のクライアントアプリもこのほどリリースされた。
◆タイムライン
https://www.facebook.com/about/timeline
Facebookではユーザーインターフェイスの改良・調整が常日頃から行われているが、その中でも特に大きな変化が「タイムライン」の採用だ。従来からあった、ユーザー別プロフィールページが大幅にリニューアルされ、一見して“自分史”を思わせる構成となった。最上部に「カバー写真」と呼ばれる横長写真が必ず表示にされるようになったのも特徴。
◆今いる場所を共有
https://www.facebook.com/about/location
Facebookでは、近況アップデートと同時に、自分が現在いる場所の情報を投稿することができる。店名・場所などは「スポット」と呼ばれ、これらの場所に「チェックイン」するという形式が基本。また、アップロードする写真にも位置情報を付けられる。
◆[フィードを購読]ボタンのご紹介
https://www.facebook.com/about/subscribe
Facebookは、現実に面識のある友人・知人同士のコミュニケーションを前提としており、友達登録にあたってもお互いの同意をもって成立する。しかし、最近導入された「フィードを購読」という機能を利用すると、例えば、まったく面識のない芸能人のFacebookアカウントを一方的ながら閲覧できる。フォロー・アンフォローが自由自在なTwitterの考え方を再現した機能と言える。
◆イベント
https://www.facebook.com/events/
誕生パーティ、飲み会、同窓会など、さまざまなイベントの告知や出席者管理ができる機能。日時、場所などはもちろん、出欠の返事を主催者・参加者の双方ともリアルタイムにチェック可能。これにより「○○さんが行くから私も行こう」といった、ちょっと反則的(?)なアクションも起こせる。
◆グループ
https://www.facebook.com/about/groups
草野球チームや趣味の仲間同士の連絡などに使える、ごく小規模なコミュニティ機能。通常の近況アップデートとは別系統の発言ができる。また、最大25MBのファイルをアップロードし、メンバーでシェアする機能も最近追加されたようだ。
◆友達リスト
https://www.facebook.com/help/?page=175076589213424
Facebookの利用が長くなってくると、友達登録の人数が数百人規模になりえる。しかし、ごく個人的な話題をその全員に見せたいとは限らない。そんなときに使いたいのが「友達リスト」だ。近況アップデートの公開先をリスト単位で指定したり、「会社の同僚」「飲み友達」のように分け、そのリスト別に近況を見たりできる。グループ機能とはちょっと異なるので注意しよう。
◆災害用伝言板
https://www.facebook.com/about/disaster
東日本大震災では安否確認のためにソーシャルメディアが活躍したが、Facebookでは専用の「災害用伝言板」機能も開発した。2月に試験提供されたが、実際の運用は大規模災害が発生した時のみ行われる。ログイン後にクリック1回という簡単な手順で無事を報告できる。
◆Facebook広告について
https://www.facebook.com/about/ads/
Facebookは無料サービスだが、その運営を支えているのは広告収入だ。PCからFacebookにアクセスした場合、通常であれば画面右側にターゲティング広告が表示される。また、企業からの投稿がハイライト表示される「スポンサー記事」というメニューも設定されている。
◆新しいFacebookページのご紹介
https://www.facebook.com/about/pages
企業、店舗、製品ブランドのプロモーション目的などに活用できるページ。Facebookと深く統合されており、「いいね!」を付与してくれた個人ユーザーらに情報を発信することができる。
◆Facebookのオファー
https://www.facebook.com/help/offers
前述のFacebookページは、一般中小企業などでも手軽に開設できる。そしてこの4月、同ページの管理者がクーポンを独自に発行できるようになった。このクーポンは、携帯電話で表示するか、印刷して店頭で見せることで使える。
◆チェックインクーポン
https://www.facebook.com/deals/checkin/
通常のFacebookクーポンと異なり、位置情報と連動しているのが特徴。実際にクーポン発行店舗付近に足を運び、モバイル端末から「チェックイン」することで初めて利用できる。こちらのページからはクーポン発行中の店舗を検索可能。
◆アプリとゲーム
https://www.facebook.com/games
Facebookでは、写真アップロードやメッセージ送受信といったさまざまな機能が「アプリ」という単位で扱われる。このアプリはFacebook運営会社以外でも自由に開発が行え、ゲーム類も非常に豊富。ただし、個人情報の収集のみを目的とした悪質アプリがあるのも事実だ。見慣れないリンクが表示されていた時は、クリックする前によく考えよう。
◆Facebook navi
http://f-navigation.jp/
世界初という「Facebook公認ナビゲーションサイト」。 Facebookの使い方、おすすめのFacebookページ紹介などを雑誌風の構成で掲載している。なお、株式会社オールアバウトが主幹事会社として運営にあたっているが、Facebook運営会社と資本関係はない。
●外部サイトにも波及! 広がるFacebookワールド
Facebookの存在感は、今まさに急上昇中だ。Impress Watchの各ページには「いいね!」ボタンが付いており、それをクリックするだけで、当該ページのURLをFacebookへ投稿するのとほぼ同じ効果がある。つまり、外部の一般サイトからすぐFacebookへアクセスできるというわけだ。一方で、「いいね!」ボタンを押したことで、
Facebookと連携できるサービスをチェックしておこう。
◆SkypeとFacebook統合(Skype)
http://www.skype.com/intl/ja/features/allfeatures/facebook/
インスタントメッセンジャーとしておなじみのSkypeは、Facebookとの連携機能を搭載している。一度ログインすれば、Skypeのクライアントソフトから直接Facebookのニュースフィードを閲覧したり、Facebookで友達登録している相手とチャットできる。
◆TwitterでのFacebookの活用法(Twitter)
https://support.twitter.com/articles/251740-twitterfacebook#
今現在Twitterをメインでお使いの方は、簡単な事前設定を行うだけで、Facebookにも同時投稿を行うことができる。具体的には、Twitter側のプロフィール設定画面で「ツイートをFacebookに表示する」にチェックを付ければOKだ。
◆FacebookプロフィールをTwitterとリンク
https://www.facebook.com/twitter/
こちらはその逆で、Facebookに投稿した内容を自動でTwitterにも投稿するための設定画面。この設定で自動投稿できるようになるのは、Facebook側で「公開」設定にした投稿のみ。また、FacebookページとTwitterの連携設定も可能。
◆Facebookとmixiをリンク
https://www.facebook.com/feed/export/mixi/
Facebookとmixiの連携もできる。こちらの設定を行うと、Facebookに投稿した内容がmixiにも反映される。同時投稿するコンテンツの種類を制限することも可能だ。
◆Fabebookバナー
https://www.facebook.com/badges/?ref=pf
個人ブログやホームページに、自分のFacebook利用状況を表示するためのバナー。基本プロフィールに加え、アップロード済みの写真も掲出できる。なお、自身のサイトで「いいね!」を付けられるようするには、別途「ソーシャルプラグイン」の設定を行う必要がある。
◆Facebookでログイン
https://www.facebook.com/about/login/
インターネット上のサービスを利用するには、毎回ユーザー登録を行うのが普通だ。しかし最近は、Facebookアカウントを使ってそのまま外部サイトにログインできたり、Facebookアカウントに登録された生年月日や性別情報を継承して、簡単にユーザー登録できるケースが増えてきている。ただし、共通IDは便利な半面、IDやパスワードが漏れるリスクも倍増する点は頭に入れておいた方が良いだろう。
◆Facebookアカウントを使ってログイン可能になりました(ニコニコインフォ)
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2012/03/030416.html
Facebookアカウントによる外部サイトログインの実例。ニコニコ動画のアカウントと、Facebookアカウントを紐付ける格好となる。なお、すでにニコニコ動画のアカウントを取得済みのユーザーが、後からFacebookアカウント連携を行うこともできる。
◆「食べログ」、投稿したクチコミをFacebookで共有可能に(カカクコム)
http://corporate.kakaku.com/press/release/20120514.html
グルメ情報サイトの「食べログ」は、これまで「価格.comID」にてユーザー認証を行っていたが、今回新たにFacebookアカウントでのログインに対応。メールアドレスの追加登録だけで会員サービスを利用できるようになった。Facebookアカウントと取得済み価格.comIDの連携も可能。
◆Xbox LIVEでのFacebook
http://support.xbox.com/ja-JP/apps/facebook/facebook-setup
家庭用ゲーム機「Xbox 360」もFacebookに対応している。これまでも専用アプリを用いて近況アップデート投稿などが可能だったが、現在は「ダッシュボード」と呼ばれるXbox標準メニューとの統合も進展。ゲームの進行状況を示す「実績」が簡単にFacebookへ投稿できるようになった。
◆はてなブックマーク 外部サイト連携機能
http://b.hatena.ne.jp/help/config_coop
ソーシャルブックマークの「はてなブックマーク」もFacebookとの連動に対応。はてな側で登録したブックマークをFacebookに投稿したり、Facebook側でシェアしたリンクをはてな側に反映させるといったことができる。
(2012/5/25)
[森田 秀一]