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凸版印刷、電子書籍対応「凸版文久体」第5弾、太めの本文用ゴシックを提供開始

 凸版印刷株式会社は、2013年より開発しているフォント「凸版文久体」ファミリーの第5弾となる本文用ゴシック体フォント「凸版文久ゴシックDB(DemiBold)」を6月下旬から提供する。対応OSはWindows Vista以降とMac OS X 10.6以降。

 凸版文久体は、明治期の印刷・活字製造業者である東京築地活版製造所が制作し、日本の明朝体活字の源流の1つとされる「築地体」をもとにして、1956年に誕生した凸版印刷のオリジナル書体を、電子媒体でも読みやすい文字を目指して改刻した新書体。

 凸版文久ゴシックDBは、2015年2月より提供の「凸版文久ゴシックR」を太くしたフォント。デジタルフォントに多い、文字の形や大きさを均一にそろえるデザインとは異なり、漢字とかなの大きさに変化を付けるなど、文字種により大きさや位置を調整しなくとも整った文字組みになるようデザインされている。

 かな文字では、書き出しのでっぱりが通常のゴシック体と異なり、明朝体と同様に左側に出ている。凸版印刷によれば、横組みのときに読みやすい文字の流れを実現しているという。

 凸版文久ゴシックDBのフォントフォーマットはOpenTypeで、文字セットはAdobe-Japan1-6とJIS X 0213:2004に準拠する。提供形態は、通常の使用許諾ライセンス形式に加えて、凸版印刷が展開するコンテンツサービスの基盤としても提供される。

 凸版文久体は、2014年2月より提供を開始しており、凸版文久ゴシックDBの提供で、フォントファミリー全5書体すべてが利用可能になる。