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モリサワ、電子媒体でも読みやすい新書体「凸版文久体」を9月より提供

 凸版印刷株式会社は17日、凸版印刷のオリジナル書体「凸版文久体」全5書体を、株式会社モリサワにライセンス提供すると発表した。モリサワでは2014年9月に「凸版文久明朝 R」の販売を開始。その後、2016年度までに「凸版文久ゴシック R」「凸版文久ゴシック DB」「凸版文久見出し明朝」「凸版文久見出しゴシック」の4書体を順次販売する。

 「凸版文久体」は、凸版印刷のオリジナル書体をもとに、電子媒体にも読みやすい文字を目指した新書体。2016年春までに計5書体の開発を予定している。

 9月から提供を開始する「凸版文久明朝 R」は、電子端末の透過光で表示した際に、起筆や終筆、横画などの通常細い箇所がバックライトに埋没しないよう、文字の太さを一般的なものより太く設定するなどの特徴を持つ。フォーマットはOpenTypeフォント。文字セットはAdobe-Japan1-6(2万3058文字) JIS2004準拠、IVS対応。

 モリサワでは、パッケージ製品「MORISAWA PASSPORT」「MORISAWA PASSPORT ONE」「MORISAWA PASSPORTアカデミック版」「MORISAWA Font Select Pack 1/3/5」のほか、クラウドフォントサービス「TypeSquare」で提供する。

電子媒体でも読みやすい新書体「凸版文久体」
電子媒体の透過光で浸食が起こりやすい起筆や終筆部などを太くして、書体本来の太さを再現した「凸版文久明朝 R」

(三柳 英樹)