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携帯・スマホとタブレットの増加でメディア接触時間は過去最長、テレビのインターネット接続率が3割超
2016年6月22日 16:50
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは20日、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、パソコン、タブレット、携帯電話・スマートフォンへの接触時間や、各機器の所有状況などについて調査した「メディア定点調査2016」の結果を発表した。
東京地区の1日あたりのメディア総接触時間は393.8分で、調査を開始した2006年以来最も長かった。2010年以降、携帯・スマホとタブレットを除いた接触時間は減少を続けているが、携帯・スマホとタブレットの伸びが著しく、メディア総接触時間が伸びている主因となっている。携帯・スマホは2014年にパソコンを上回り、タブレットとの合計が全体に占める割合は、2015年の26.3%から増えて29.3%に達している。
性年代別に見ると20代女性が最多で、女性は20代と30代に著しい差が見られる。30代から60代にかけては増加している。一方、男性は20代が最多で、年代を追って徐々に減り、60代で増加に転じている。
スマートフォンの所有率は東京地区で70.7%。ほかの地区も含め2015年からは横ばいから微増だが、調査項目に加わった翌年の2011年から昨年にかけては急激に増えていた。性年代別では若年層ほど所有率が高く、60代だけ3割前後と急減している。また、全体に男性が多い傾向だが、50代では女性が男性を8ポイント近く上回っている。
タブレットの所有率は東京地区で38.8%。ここ数年順調に増えていたが、この1年は10ポイント強と所有率の伸びが著しい。性年代別では30代が最多で全体に男性の割合が高い。スマートフォン同様に男女とも60代が低いが、こちらは20代女性の低さが目立つ。
「情報が早くて新しい」メディアへのイメージについては、携帯・スマホがパソコンを初めて上回り、67.0%。パソコンは2015年から8ポイント減の59.3%、テレビは約6ポイント減の51.6%となった。携帯・スマホに対しては「自分にとってなくてはならない」「知りたい情報学割九わかる」情報が幅広い」「仲間との話題に必要」の各項目でも伸長している。
テレビのインターネット接続率については、2013年の調査開始からは2割前後で推移していたが、2016年には約8ポイント上昇し、初めて3割を超えた。
なお、メディア定点調査2016は、東京、大阪、愛知、高知に在住する15~69歳の男女を対象に、郵送による調査が行われている。調査期間は1月28日~2月12日。