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Appleをかたるフィッシングメールが出回る、フィッシング対策協議会

 Appleをかたるフィッシングメールが出回っているとして、フィッシング対策協議会が4日、注意を呼びかける緊急情報を出した。

 Appleをかたるフィッシングメールは、件名が「Your Account Will Be Locked」あるいは「Your Apple ID has been locked!」。本文は日本語または英語で、アカウント情報の確認を求める内容で偽のAppleのウェブサイトへ誘導し、Apple IDとパスワードの入力を促すもの。

 偽サイトは4日12時現在でも稼働中。フィッシング対策協議会では、こうしたウェブサイトでIDやパスワードを絶対入力しないように促すとともに、万が一、情報を入力した場合は速やかにAppleなどへ相談するよう求めている。

 Apple IDを詐取されると、iCloudに保存したiPhoneのバックアップデータなどに不正にアクセスされるほか、バックアップしたメモなどのデータに金融機関のIDやパスワードが含まれている場合には、不正送金の被害に発展する場合もある。

 また、iPhoneやiCloudサービスに保存している連絡先やメールデータが削除されたり、メールアドレスを乗っ取られて、なりすましメールを送信されたり、Apple Storeで金銭的な被害が発生する恐れもある。

 Apple IDを詐取するフィッシングについては、SMSを用いて偽サイトに誘導する手法について、マカフィーでも注意を促している。