ニュース

LINEやFacebookのBotをウェブブラウザーだけで作成できる「hachidori」

 hachidori株式会社は3日、LINEやFacebook Messengerのボットをウェブブラウザーで開発・運用できるサービス「hachidori」正式版の提供を開始し、10月末まで無料で利用できるキャンペーンを開始した。

 プランと料金は、月額980円/年額9800円の「MINI」、月額2980円/年額29800円の「SMALL」、月額5980円/年額59800円の「MEDIUM」、月額9980円/年額99800円の「LAGGE」の4つで、作成可能なボットやシナリオの数、送受信メッセージ数、ファイルの送信回数などが異なる。10月末までのキャンペーン期間終了後は、2週間無料で試用できる「Free Trial」が用意される。

 hachidoriは、Facebook Messenger v1.1のメニューやクイックリプライ、LINE Bot Platform 2.0のカルーセル、ボタン、リッチメッセージ(Imagemap message)といった各プラットフォームで提供されるユーザーインターフェースを利用したボットをプログラム不要で作成できるもの。サーバーのホスティングから、ボットの自動応答会話内容の指定、各種メッセンジャーとの連携、外部APIとの接続までの機能を提供する。

 シナリオべースの操作によりユーザーとのやりとりを定型化することで、ボットの作成負荷を軽減しているほか、フローチャートによりユーザーがチャットを行った際の遷移をわかりやすく確認できるという。

 ボットに対するユーザーの動向や特性を分析するほか、ボットが認識できなかった設定範囲外の言葉やセンテンスをクエリやシソーラス登録して、より幅広いユーザーへの対応が可能になる「アナリティクス機能」も提供される。

 hachidoriは、6月末よりベータテストを実施しており、これまでに400以上のアカウントが開設されているという。7月と9月には、Facebookがプラットフォームを更新し、さらに9月29日にはLINE Bot Platformの新APIが公開されている。今回の正式版公開は、こうしたチャットボット作成ニーズの高まりを受けてのものとなる。今後はコンサルティングサービスを導入し、顧客企業と協働でボット開発を行う「hachidori plus」がリリースされる予定。