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.NET Framework更新プログラムも月例ロールアップモデルに変更、Windows 8.1/7とWindows Server 2012 R2/2012/2008 R2向け
2016年10月14日 15:29
Microsoftでは、10月12日に公開した月例のセキュリティ更新プログラムより、Windows 8.1/7とWindows Server 2012 R2/2012/2008 R2向けには、複数の更新プログラムをまとめた「ロールアップモデル」での提供に変更しているが、.NET Frameworkについてもこの対象とする。
これまでの更新プログラムは、修正内容に応じて複数のものが提供されていたが、新たな方式では更新プログラムを1つのプログラムにまとめた3種類のロールアップ更新プログラムとして提供する。
「セキュリティおよび品質ロールアップ」は、その月に提供されるすべてのセキュリティ修正プログラムと、前月までのセキュリティ以外の修正も含むすべての更新プログラムを含むもの。コンシューマーを含む大多数のユーザーに向けたもので、従来と同様、米国時間の毎月第2火曜日(日本時間ではその翌日)に、Windows Update、Windows Server Update Services(WSUS)、Microsoft Updateカタログより配信される。
「セキュリティのみの更新プログラム」は、セキュリティ修正のみの更新プログラムをまとめたもので、品質に関する修正については含まれない。WSUSなどで更新プログラムを管理する組織向けとなり、Microsoft Updateカタログでも配信される。Windows Updateでは提供されない。
「品質ロールアッププレビュー」だけは、米国時間の毎月第3火曜日(日本時間ではその翌日)にWindows Update、WSUS、Microsoft Updateカタログより配信される。品質に関する修正のみが対象で、セキュリティに関する修正は含まれない。
「セキュリティのみの更新プログラム」と「品質ロールアップ プレビュー」については、修正プログラムの適用をコントロールし、幅広く公開される前に変更をプレビューしたい企業などに向けた位置付けとなる。
ロールアップ更新プログラムが提供される.NET Frameworkのバージョンは、現在サポートの対象になっている「3.5」と「4.5.2」。両方がインストールされている環境で更新プログラムをインストールした後、どちらかの更新プログラムだけをアンインストールすることもできる。また、更新プログラムを適用することで、PCにインストールされている .NET Frameworkが新しいバージョンにアップグレードされることはないという。
Microsoftでは更新プログラムを単一のもので提供するロールアップモデルへの変更について、よりシンプルな方法で更新プログラムが入手可能になるほか、PCに適用された更新プログラムの不整合などがなくなるため、企業における管理の手間が軽減されるとしている。
なお、Windows 10向けの.NET Frameworkの更新プログラムは、Windowsの更新プログラムに含まれる。