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アドビ、新アプリ「Project Felix」を発表、2D画像と3Dオブジェクトの合成ツール
2016年11月2日 22:01
アドビシステムズ株式会社は2日、定額制メンバーシップサービス「Adobe Creative Cloud(CC)」の次期アップデート概要を発表した。この中で、完全新規となるアプリ「Project Felix」の開発を発表。3Dオブジェクトと背景画像を合成するためのツールで、近日中にまず英語ベータ版をCCメンバー向けに公開する予定。Windows/Macに対応する。
アドビでは、クリエイター向け大型イベント「Adobe MAX」にて新サービスを発表するのが近年恒例となっている。今回のCC次期アップデートについても、米国サンディエゴで開催中の「Adobe MAX 2016」にあわせての発表となった。
発表内容は多岐に渡っており、写真編集ソフト「Photoshop CC」などについても着実な機能改善を進めている。その一方で、新サービス・新ソフトの追加に取り組んでおり、Project Felixもその1つにあたる。
Project Felixは2D画像と3DCGオブジェクトを組み合わせて、“フォトリアリスティック”な画像を作成するためのツール。特に、3Dに関する専門知識のないグラフィックデザイナーでも利用できる点を大きくアピールしている。
CCで提供される他のアプリと同様、Project Felixもライブラリ機能に対応しており、各種素材を対応アプリ間で共有できる。また、Project Felixのリリースにあわせるかたちで、オンラインの素材マーケット「Adobe Stock」が拡張され、3Dオブジェクトが取り扱われるようになる。
入手した3Dオブジェクトについては、サイズをパラメーターで調整できるほか、別の画像を表面に貼り付ける操作などが行える。例えば、ボトルのオブジェクトに対して、中身の色を変えたり、ラベルを差し替えることができる。
また、2D・3D合成画像を制作する上でのハードルとなる「位置合わせ」についても、機械学習の応用によるサポート技術を盛り込んだ。背景となる画像を解析して、(遠近法上の)消失点ないしパースを考慮しつつ、3Dオブジェクトを半自動で配置できる。同様に、ライティング(光源)に関する自動処理機能も備える。