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NTT Comをかたり、マルウェアの除去を促す日本語スパムに注意、指示に従うとランサムウェアに感染
2016年11月15日 17:09
ランサムウェアの拡散を目的とした、NTTコミュニケーションズをかたる日本語のスパムメールを確認しているとして、総務省とNTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)が注意を喚起している。
メールの件名は「【重要】総務省共同プロジェクト コンピューターウィルスの感染者に対する注意喚起および除去ツールの配布について」。メールでは、ウイルスに感染しているので、マルウェア除去ツールをダウンロードするよう促す内容。しかし、添付されているファイルに記載された指示に従うと、ランサムウェアに感染することが判明している。
総務省とNTT Comでは、こうした件名のメールが届いた場合は、添付ファイルを絶対に開かず、破棄するよう推奨している。また、メールの件名や本文が異なる類似のメールが存在する可能性があるとしている。
なお、この日本語スパムが送付されている対象者など、詳細については現在調査中だという。
総務省では10月31日に、一般社団法人 ICT-ISACをかたるメールについて注意喚起をしていた。このメールの件名は「【重要】総務省共同プロジェクト インターネットバンキングに係るマルウェアへの感染者に対する注意喚起及び除去ツールの配布について」で、今回のNTT Comをかたるメールの件名と類似している。