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「書き込みは 世界中を 旅してる」――小中高生向けのネットリテラシー標語コンテスト、今年度の授賞作品が決定

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、小学生・中学生・高校生を対象に、情報モラル/セキュリティを題材とした標語やポスター、4コマ漫画などの作品を募る「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」を実施し、その授賞作品を発表した。

 児童・生徒が制作した標語5万2022作品、ポスター4925作品、4コマ漫画8849作品の中から、最優秀賞(IPA賞)3作品、優秀賞(IPA賞、およびセキュリティセンター賞)21作品を決定したほか、本コンクールの協力組織・団体の選出による各賞もあわせて決定した。

 最優秀賞は、標語部門が千葉県日出学園小学校5年生の佐藤吏玖士さんの「書き込みは 世界中を 旅してる」、ポスター部門が神奈川県立神奈川工業高等学校3年生の小澤佑月さんの「みんなと繋がってる いいね セキュリティしっかり もっといいね」、4コマ漫画部門が岐阜県立岐阜総合学園高等学校2年生の栗田野明さんの「思わぬところに落とし穴」が受賞した。

 あわせて、学校単位で情報モラルなどへの取り組みについてのレポートを募る「情報モラル賞」も実施。今年度からこの「情報モラル賞」において、特に学校全体としての活動が顕著で他校の模範となる1校に対して、文部科学大臣賞を新設、贈賞することになった。

 今年度の文部科学大臣賞は、レポート提出校54校の中からIPAおよび審査委員会の審査を経て、京都府立京都すばる高等学校に決定した。

 IPAによると、同校は生徒が主体となり、教員と高校生の相互理解を目的とした討議の実施や、身近にある問題点を洗い出して新聞を制作するなど、能動的なグループワークを実施しているという。また、グループワークのアウトプットとして、スマートフォン活用のガイドラインや情報クロスワードパズルを制作するなど、多様な活動が評価された。