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新国家資格「登録セキスペ」、初回試験の応募者数は2万5130人

情報処理技術者試験全体の応募者数は18万3017人で前年同期比10.9%増

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、平成29年度春期試験が4月16日に実施される「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」試験の応募者数が2万5130人だったことを発表した。

 登録セキスペは、「情報処理技術者試験」の「情報セキュリティスペシャリスト(SC)試験」をベースに、新たに設置された国家資格。2016年10月に改正されたサイバーセキュリティ基本法では、サイバーセキュリティ確保のための事業者や利用者による取り組みが規定されている。こうした取り組みに対し、必要な情報の提供や助言を行ってサイバーセキュリティの確保を支援する資格。4月16日に実施される平成29年度春期試験が、登録セキスペの資格試験として初となる。

 一方、これまで実施されていたSC試験と「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の合格者を対象に、2016年10月24日から2017年1月31日まで登録申請受付を実施していた初回登録申請者数は4175人だった。試験合格者を含む有資格者が登録申請を行うには、登録手数料(1万700円)と、税法で定められている国家資格の登録免許税(9000円)が必要となる。

 なお、平成29年度春期情報処理技術者試験全体の応募者数は、前年同期比110.9%となる18万3017人。各試験区分の応募者数は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、高度試験の合計それぞれが、いずれも前年同期比110%を超えた。特に、高度試験のうち、データベーススペシャリスト試験の応募者数は、前年同期比126.7%と大幅に増加している。また、情報セキュリティマネジメント試験への応募は2万1162人で、平成28年度春期の試験開始から3期連続で2万人を超えた。