ニュース

KDDIウェブ、ホスティングサービスでWordPress高速実行環境「KUSANAGI」を利用可能に

 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(KDDIウェブ)は22日、ホスティングブランド「CPI」の専用サーバーにおいて、WordPress高速実行環境「KUSANAGI for CPI」を提供開始すると発表した。ハイブリッドプラン・仮想専用サーバーの「CHV」全プランで利用できる。

 KUSANAGIは、プライム・ストラテジーが仮想マシンイメージとして開発し、オープンソースライセンスで無償提供するWordPress実行環境。WordPressの実行時間が3ミリ秒台、ページキャッシュを使用しない場合で1秒あたり数千リクエストを実現できるという。

 今回発表されたKUSANAGI for CPIは、このKUSANAGIを仮想専用サーバーのCHVプランで利用可能にしたもの。通常、WordPressの高速化には専門的な知識やノウハウが必要とされるが、KUSANAGI for CPIでは、管理画面(コントロールパネル)において、デフォルトでインストールされているCentOS 6をKUSANAGI(CentOS 7)に変更することにより、簡単かつ無料でWordPressの高速化を実行できるとのこと。

 WordPressの処理速度が向上することで、負荷分散で複数台のサーバーを用意しているサイトでは、1台、あるいは今よりも少ないサーバー台数で同様の処理が可能になるほか、ECショップのような、キャッシュによる高速化が向かないページであっても、KUSANAGIの導入によって表示遅延の改善を図れるとした。

 なお、KUSANAGIではメモリ容量4GB以上を推奨しているが、CHVではもっとも安価なプランでもその倍となる8GBメモリを搭載。また、WordPressの処理が早ければ早いほどボトルネックとなりうる回線についても、1Gbpsの共有回線を標準提供しているほか、転送量課金もないので、安心して利用できるとしている。