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NTT Com、設備投資・初期費用無料の学校向けICT教育支援プラットフォーム「まなびポケット」

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、学校教育のICT化を支援するプラットフォーム「まなびポケット」を4月1日より提供開始すると発表した。学校による設備投資は不要で、NTT Comが基本設定を行う1週間程度の期間で導入できる。初期費用は無料で、月額料金は利用する学習コンテンツにより異なる。

 まなびポケットではNPO法人eboardが提供する学習ドリル、動画解説コンテンツの「eboard」や、株式会社コードタクトの授業支援システム「スクールタクト」、株式会社内田洋行の資料映像などが利用できる。

提供予定コンテンツの一覧

 各学習コンテンツは、ID・パスワードを使うことでログイン可能。シングルサインオン機能を備えており、1つのIDで複数の学習教材を利用できる。クラウド上のコンテンツにアクセスするため、PCのほかにスマートフォンやタブレット端末からでも利用可能。ユーザーごとの学習記録のデータもクラウド上に保管するため、教師が児童・生徒の学習進捗を確認することができる。

 NTT Comによると、教育現場へのICTの導入に際しては、先行投資やICTに詳しい人材の確保といった障壁を乗り越えられる学校と、そうでない学校との格差が拡がっているという。そこで、総務省主導の「先導的教育システム実証事業」において2014年から約90校・約1万人を対象にICT導入の検証を行ってきた経験を活かし、教育現場が手軽に導入できるプラットフォームを提供するに至ったとしている。

 今後も教材コンテンツの拡充、サポートコミュニティの充実、校務支援システム連携、マーケットプレイスの提供などの強化を図るとしている。