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イーオン、VRを活用した英会話学習アプリ「英語でおもてなしガイド(VR対応)」提供開始
2017年7月19日 06:00
株式会社イーオンは18日、VRに対応した英会話学習アプリ「英語でおもてなしガイド(VR対応)」をリリースした。対応OSはAndroid 4.2.2以上、iOS 9.0以上。ゲーム開発などを手掛ける株式会社ポケット・クエリーズが制作協力したほか、ゲーミフィケーション分野の第一人者である東京大学大学総合教育研究センター特任講師の藤本徹氏が監修を務めた。
イーオンの英語教材「英語ボランティアガイド 初級コース」の内容を元に作成したアプリで、外国人観光客に対して英語で案内するシーンをVRで再現している。アプリはスマートフォン単体で学習できる通常モードとVRモードを切り替え可能。市販のヘッドマウントディスプレイを使うことで、VRによる疑似コミュニケーションを簡単に体験できるとしている。
学習内容は「事前学習パート」「会話学習パート」の2部構成。事前学習パートで単語や文法、リスニング問題を解き、会話学習パートで実際に英会話に挑戦する。ユーザーの声は録音して聞き直せるため、手本となる音声と聞き比べてネイティブな発音を学ぶことができる。なお、会話する相手はボランティアガイドまたは外国人観光客から選択可能。
会話学習モードでは、「Conversation」「Exercise」「Practice」の3つのモードを用意。Conversationでは、穴あき状態になった英文シナリオから基本的な英語表現を学習。ExerciseではConversationで使われた単語の一部を入れ替えて会話の応用力を身に付ける。Practiceモードでは、会話の途中で分岐が発生し、選択した英文によって結末が変化するマルチストーリーを楽しむことができる。
事前学習パート、会話学習パートそれぞれの進捗率はログとして記録され、それに基づいたおすすめの学習方法が表示される。
全部で8つのチャプターで構成されており、チャプター1は無料体験できる。チャプター2以降へ進むには月額980円(税込)の定額課金プランへの登録が必要(7~8月はキャンペーン価格として税込600円で提供)。なお、現時点で利用できるのはチャプター2までで、チャプター3以降は9月以降に順次追加される予定。
イーオンでは1999年に電話レッスン、2002年にインターネットレッスンの提供を開始し、2017年1月には英語学習サイト「AEON eラーニング」を立ち上げるなど、時代に合わせた授業コンテンツを展開してきた。
今回、VRに参入した理由について同社代表取締役の三宅義和氏は、VRが英語学習と親和性が高いことを挙げる。「VRはマーケティングやゲームだけでなく、教育・学習分野でも活用できると考える。本番さながらの反復練習で高い学習効果を生み出せるのではないだろうか」と期待を語った。
同アプリは2017年内に5000人のユーザーを獲得することを目標として掲げている。