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店内に置くだけポンの「Safie」たまご型監視カメラ、100台プレゼント、Wi-Fiでクラウドに録画&モバイルバッテリーでも稼働

5GHz帯に新たに対応、PoE対応の有線LANモデルも

「Safie」に対応したWi-Fiネットワークカメラの新製品「QBIC CLOUD CC-2」

 クラウド録画方式の監視カメラサービス「Safie」を提供するセーフィー株式会社は24日、無線LANネットワークカメラの新製品「QBIC CLOUD CC-2」を発売した。価格は1万9800円(税別)。あわせて、飲食店や小売店などを対象に同カメラ100台をプレゼントし、実際に体験してもらうキャンペーンを実施する。

 従来製品の「CC-1」と同じ価格のままで、Wi-Fi機能・撮影性能をアップした新製品として、株式会社エルモ社と共同開発した。CC-2では、Wi-FiがIEEE 802.11ac/a/n/g/b規格となり、2.4GHz帯に加え、5GHz帯もサポートしてデュアルバンドに対応した。飲食店など2.4GHz帯の調理機器などを使用する環境でも、5GHz帯により安定したネットワーク接続が可能になるという。また、ソニー製の超高感度CMOSセンサーを採用し、「暗闇くっきりナイトビジョン」モードも新たに搭載した。

 CMOSセンサーは1/2.8型で、有効画素数は200万画素。映像圧縮方はH.264で、HD画質(1280×720ピクセル)、最大30fps(伝送帯域約1Mbps)での映像伝送が可能。動体検知に対応するほか、マイクも備えており音声検知も可能だ。

 CC-2の本体は70×82mm(直径×高さ)のたまご型で、重さは150g。画角は、対角134度(水平111度、垂直58度)。電動パン/チルト機構は備えておらず、手動でカメラの向き・角度を決めた上で固定するかたちとなる。電源は、Micro USBポートからのUSB給電方式。

 ネットワークインターフェースとして、Wi-Fiに加えて100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANポートを備え、PoE(IEEE 802.3af)にも対応するモデル「CC-2L」も、2万4800円(税別)でラインアップしている。

録画はクラウドに、PCやスマホからライブ映像&過去映像を視聴可能

 CC-2は、アカウントを作成し、インターネットに接続するだけで、Safieのクラウド録画プラットフォームと暗号化通信で接続され、PCやスマートフォンなどから映像を確認できるようになるのが特徴だ。

 ライブ映像については、CC-2を購入すれば、追加費用なしでクラウド上から視聴可能。さらに月額制の有料プランを契約することで、映像をクラウドに録画・保管しておくことができる。カメラ1台あたりの料金(税別)は、映像の保管期間によって異なり、7日間で月額1200円、14日間で月額1650円、30日間で月額2000円、60日間で月額2500円、90日間で月額3000円、180日間で月額4500円、360日間で月額7000円。有料プランでは、最大15人に映像のシェア権限を設定可能。また、動画の一括ダウンロード機能などを利用できる。

 このほか、Safieのクラウドプラットフォーム上からは、カメラのスピーカーへのトークバック機能、動体・音声の検知時や通信遮断時の通知機能、タイムラプス動画(4~1440倍)の作成機能などが提供されている。

 なお、Safieのサービスそのものは、QBIC CLOUD CC-2のような同サービス向けに独自開発された製品だけでなく、ネットワーク監視カメラの大手ベンダーの製品にも対応。屋外設置用などを含む業務用カメラと組み合わせて利用することも可能だ。

簡単&どこでも設置可能なカメラで、店舗オーナーの“お悩み”にも対応

 セーフィーは、ソニーグループが出資する企業で、2014年に設立された。サービス開始から約3年で、5000台以上のカメラにクラウド録画プラットフォームを提供しているという。移動の多い建設現場で監視カメラとして利用されているほか、店舗のオペレーション改善を目的とした導入や、さらには店舗やイベントのライブ配信システムとしての活用も出て来ているなど、いわゆる監視カメラという防犯用途以外でも導入メリットもあるとしている。

 例えば、飲食店で厨房内やレジ周りの様子をSafieで録画しておき、ベテランなど手本となるスタッフの動き・ノウハウを社内で共有したり、客とのトラブル発生時の原因を分析して対処法も共有するなど、業務改善に役立つという。そのほか、スタッフが時間通りに出社して店を開店させているか、きちんと掃除をしているか、あるいはレジで不正を行っていないかなど“お悩み”を抱える店舗オーナーにとっても、不在時のチェックに活用できるとしている。

 こうした店舗のオペレーションの“見える化”については、特にチェーン店など店舗数の多い企業において、Safieは有用だとセーフィーではアピールする。防犯カメラではないため常にすべての店舗にカメラを設置しておく必要はなく、成績のよい店舗あるいは問題のある店舗など、録画する目的に応じて、必要な店舗の必要な場所に、特定の期間だけ設置するというようなフレキシブルな運用が、Safieであれば容易に行えるというわけだ。

 なお、CC-2は、店内にWi-Fi環境があれば、ネットワーク回線工事が不要で手軽にカメラを設置できるが、カメラ本体にストレージ・録画機能はないため、クラウドプラットフォームに映像を送信する常時接続環境が前提となる。カメラ1台あたり500kbps~1Mbpsの上り常時接続回線が必要で、通信量の目安は24時間で約5GB。

 一方、監視カメラ本来の防犯用途でも、カメラの設置工事やネットワーク回線工事が不要というメリットが生かせるという。例えば、定期的に売り場の模様替えを行う小売店などでは“万引きされやすい商品”の売り場もそれに伴って移動することになる。Safieであれば、そのような売り場が死角にならない位置に、工事不要でカメラを簡単に移動できるとしている。

 あわせて、USB給電であることを生かし、電源コンセントの設置場所にも左右されない設置が可能になる。もちろん、USB電源アダプターによりACコンセントから電源を共有することも可能だが、セーフィーによると、ある衣料小売店チェーンでは、モバイルバッテリーをSafie対応カメラの電源として使用している事例があるという。12000mAhで18時間稼働するということで、店舗の閉店後にバッテリーを回収して夜間のうちに充電、翌日の開店後に再びバッテリーをつないで撮影を開始するサイクルで運用しているという。

モバイルバッテリーで稼働するため、近くに電源コンセントがない場所でもすっきり設置できる

たまご型Wi-Fiカメラ計100台プレゼント、お悩みの店舗オーナーに「Safie」体験

 100台プレゼントキャンペーンは、Wi-FiモデルのCC-2が対象。監視カメラ・防犯カメラ以外にも活用が広がるSafieを、飲食店や小売店にも知ってもらうために実施するもの。カメラ本体のほか、映像を7日間録画しておける有料プラン3カ月間分が、無料で提供される。応募は、Safieのキャンペーンページで7月31日まで受け付けており、当選者には直接メールで連絡する。応募条件として、Safieの使用感や活用事例についてアンケートやインタビューに協力することとなっている。

 セーフィーではこのキャンペーンを通じ、店舗などにおけるSafieの新たな活用事例についても発掘し、記事コンテンツとして伝えていく考えだ。例えば、店舗内の撮影だけでなく、Safieのタイムラプス機能を活用し、建設現場や再開発エリアなどの開発過程の記録するといった楽しみ方もあるのではないかとしている。

【お詫びと訂正 17:45】
 記事初出時、下記プレゼントキャンペーン概要ページのリンク先URLに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。