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コンセント直挿し型のWi-SUN対応IoTゲートウェイ「Cube J1」、IIJが販売、家全体の電力使用量をリアルタイムで把握

「Cube J1」

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、コンセント直挿し型でWi-SUN通信対応のIoTゲートウェイ「Cube J1」を電力事業者やスマートハウス事業者向けに提供開始した。個人向けにはビックカメラグループの一部店舗、オンラインストアにて9月7日より販売する。オープン価格で、市場想定価格は1万円台半ば。

 NextDrive製IoTゲートウェイ「Cube J」に、IIJが開発したスマートメーター(Bルート)接続用のソフトウェアを組み込んだ製品で、専用のAndroid/iOSアプリ「Ecogenie」で外出先から家全体の電力使用状況を確認できるのが特徴。NextDriveが販売するモーションセンサー「Motion Pixi」や温湿度センサー「Thermo Pixi」、USBカメラと連携できるため、ホームセキュリティや見守り、室内環境管理などの用途にも利用できるとしている。また、IIJのIoTプラットフォーム「IIJ IoTサービス」にも対応するため、同サービスと組み合わせて利用することで、取得した電力データをクラウド上に集約し活用することも可能だ。

利用イメージ
アプリ画面。家全体の電力使用量を表示
電力使用量をグラフで表示

 Cube J1本体の大きさは約48×48×43mm(幅×奥行×高さ)。メモリは1GB、フラッシュメモリは16GB。OSはLinux 3.10を採用。セキュリティモジュールはInfineon社の「OPTIGA」を使用している。通信はBluetooth 4.0、IEEE 802.11ac(5GHz)およびIEEE 802.11n/g/b(2.4GHz)に対応するほか、920MHz帯のWi-SUNに対応。

 Wi-SUNは、スマートホームサービスにおいて電力などのスマートメーターやHEMS(Home Energy Management System)機器などを接続するための無線通信規格。2.4GHz帯のZigBeeやBluetooth、Wi-Fiと比較すると速度は落ちるが、920MHz帯は回折性が高いため、到達性能が高く、電波干渉が起きにくいのが特徴。