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10月11日の「KSKロールオーバー」鍵更新は延期、未対応のISPなど「相当な割合」あることが判明

 ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は27日、DNS(Domain Name System)において最上位の暗号鍵「ルートゾーンKSK」を更新する「KSKロールオーバー」の実施にあたり、10月11日に予定していた新たな暗号鍵による署名の開始を延期すると発表した。

 ICANNでは、署名開始を延期する理由として、ISPなどによりインターネット上で利用されるリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)のうち、相当な割合がKSKロールオーバーに対応できていないことが、最近の調査で判明したことを挙げている。

 このような状況でルートゾーンKSKを更新した場合、インターネットユーザーへ多大な影響が出る可能性が懸念されるとしている。

 延期された新しい暗号鍵での署名がいつ開始されるのかは現在のところ未定だが、2018年第1四半期をめどに、改めてスケジュールが設定されるという。