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パーソルP&Tが「副業チャレンジプログラム」開始、副業制度の導入・運用をサポート

「副業チャレンジプログラム」の流れ

 パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(パーソルP&T)は、複業を認めている企業のサポート「副業チャレンジプログラム」を開始した。副業における課題の整理や社内規定の策定から始まり、実証実験、それをフィードバックさせたガイドラインの作成、従業員向けの研修などを行う。

 副業や兼業は2018年に厚生労働省が原則容認。さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、副業を認めざるを得ない企業も多いという。しかし、多くの企業は従業員の副業について前例や事例が少なく、規定の策定や運用をどのように行えばいいのか分からない状態だ。

 パーソルP&Tは、2018年から100社以上で「働き方改革コンサルティング」を行っている。そこで蓄積したノウハウを生かして副業チャレンジプログラムを提供する。

 副業チャレンジプログラムは、1)導入目的の策定、2)チャレンジプログラム設計、3)副業実証実験、4)副業ガイドライン策定、5)社員向け研修の実施――の5つのステップが大まかな流れ。特徴は、各企業の風土や思想にあった副業制度を策定することだ。

 導入目的の策定では、課題を整理し規程案を作成。チャレンジプログラム設計では、実証実験に向けた準備として、効果検証の設計や対象者を選定。実証実験を経て効果検証を実施し、ガイドライン案を策定。最後に複業開始のために研修を実施し、副業以降の調査を実施する。

 なお、パーソルP&Tでは、一般的な兼業は「副業」、キャリア構築のために積極的に行うのは「複業」と定義している。また、従業員がより多くの仕事を行い、収入を増やすための「守りの“副”業制度」と、オープンイノベーションや従業員の成長につながるための「攻めの“複”業」の二極化が進んでいるという。