神奈川県立高校の流出ファイル放流者、著作権法違反容疑で逮捕


 日本IBMは30日、同社の著作物をファイル共有ソフト「Share」に放流したとみられる人物を著作権法違反容疑で逮捕した件について、コメントを発表した。

 この問題は、日本IBMが神奈川県教育委員会から受託していた授業料徴収システム関連の資料の一部が、業務委託先社員のPCから「Share」や「Winny」ネットワークに流出したもの。流出したファイルには県立高校生の口座情報など約11万人分の個人情報も含まれており、日本IBMではファイルを放流している人物に対して、ISPを通じたファイル削除の要請や、再配信の禁止を求める仮処分申請などを行ってきた。

 警視庁が29日に逮捕した人物については、個人情報とともに日本IBMの著作物が含まれていたことから、著作権法違反容疑での逮捕となった。日本IBMでは、必要に応じて当局の捜査に協力していくとともに、引き続き被害の拡大防止に努めていくとしている。


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(三柳 英樹)

2009/7/31 16:32