Microsoftの「Windows Phone」、搭載端末が世界各地で発売


「Windows Phone」のサイト

 米Microsoftは6日、Windows Mobileを搭載したスマートフォンの新ブランドとして「Windows Phone」を正式発表し、搭載端末が世界各地で発売された。

 「Windows Phone」には、「My Phone」と「Windows Marketplace for Mobile」という2つの主要な新機能がある。

 「My Phone」は、無料サービスと有料サービスに分かれる。無料サービスでは、アドレス帳や写真、文書などを、パスワードで保護されたインターネット上のストレージにバックアップできる。また、Windows Live、Facebook、MySpace、Flickrに直接写真を投稿することも可能。

 有料サービスでは、端末をなくした時のための重要な機能が提供される。米国内では電話機の所在地を地図上に表示できる。また、端末を見つけた人のために画面にメッセージを表示したり、マナーモードになっている時には、着信音を大音量で鳴らすことも可能だ。さらに他人に悪用されないために、個人データの完全消去も行える。この有料サービスは、Windows Mobile 6.0/6.1/6.5搭載端末上の「My Phone」利用者に対して米国内で提供される。

 「Windows Marketplace for Mobile」は、Windows Mobile対応アプリケーションを無料・有料でダウンロードするためのマーケットプレイスだ。6日の発表時点で246のアプリケーションが登録されており、さらに753のベンダーがアプリケーションを開発中だという。すべての有料アプリケーションはMicrosoftによって動作認定を受けており、指定手続きを経て返品も可能だ。

 Microsoftでは、「Windows Phone」を発売するキャリアの一覧を公開している。以前の発表では日本国内のキャリアも掲載されていたが、今回の発表文の中では、特に日本国内の具体的な発売予定は明らかにされていない。ただし、国名・キャリア名を挙げずに“オープンマーケット”で販売される端末として紹介されているものもあり、アジアではHTCやSamsung、LGなどの製品が掲載されている。

 なお、「My Phone」については、マイクロソフトの日本語サイトでも正式版のリリースがアナウンスされており、日本語サイトもある。


HTC ImagioSamsung IntrepidHTC PureHTC Tilt 2

関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/7 12:53