USENがISP事業をSo-netに譲渡へ、年内合意に向け協議開始


 ソネットエンタテインメント(So-net)とUSENは25日、USENのISP事業をSo-netに譲渡するための協議を開始すると発表した。両社の取締役会が同日、合意書を締結することを決議した。12月中をめどに事業譲渡契約書を締結する方針で、詳細を検討する。

 USENは「GyaO 光 with フレッツ」「GyaO BB ベーシック」「GyaO SA 光 with フレッツ」「GyaO SA」などの光回線接続事業にて、現在約23万ユーザーを保有する。USENでは譲渡の背景として、「他社に比べ事業規模が小さく、将来の固定費負担も重い」ことから「他社との連携を模索していた」とコメントしている。

 事業譲渡協議を開始するのに先立ち、両社は25日、業務提携契約を締結した。So-netの光回線接続コース「So-net 光」およびUSENのテレビ向け有料動画配信サービス「ギャオネクスト」について、So-netおよびUSENで各サービスを代理販売する。

 USENでは、「ギャオネクスト」をSo-netの新規および既存ユーザーに販売することで「ギャオネクスト」の顧客拡大が見込めるほか、ISPとセット販売することにより「ギャオネクスト」の販売力強化を図ることが可能としている。

 なお、So-netとUSENは10月、光回線接続コース「So-net 光 with フレッツ」向けの音楽配信事業における業務提携を結んでいる。


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(村田 奏子)

2009/11/25 19:47