ニコニコチャンネル人気出演者が勢揃い、夏野剛氏司会の特別番組


出演者一同

 ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(9)」は、アニメやゲーム、企業などの公式動画を配信するサービス「ニコニコチャンネル」の開始1周年を記念した生番組「ニコチャオールスター大感謝祭」を5日に行った。

 「ニコチャオールスター大感謝祭」では、ニコニコチャンネルの中から、部門賞として「人気チャンネル賞」「チャンネル生放送賞」「功労賞」を選び、さらに、受賞チャンネルの中から「チャンネル大賞」を決定した。司会は、ドワンゴ取締役の夏野剛氏とニコニコ事業本部の奥井晶久氏が務めた。

 ゲストとして、各部門にノミネートされていた12のチャンネル(1部門4チャンネル)の出演者、総勢29人が登場。生放送中にチャンネルの紹介を行い、ユーザー投票で各部門賞を決定した。「人気チャンネル賞」はアニメ「天体戦士サンレッドちゃんねる」、「チャンネル生放送賞」はタレント桃井はるこの「アキハバLOVEちゃんねる」、「功労賞」は株式会社タニタの「ComeSta Channel」が選ばれた。

 また、「チャンネル大賞」は、ユーザー投票に加え、ドワンゴのチャンネル運営チームと夏野氏の投票で選ばれた。その結果、「アキハバLOVEちゃんねる」が受賞。桃井はるこは、「これまで1番になったことがなくて、こんな“リア充”でいいの?って感じです。今回、いつも生放送でお世話になっている芸人さんにもお会いできて、これからもっと生放送を頑張ろうと思いました」とコメント。夏野氏からクリスタル盾が贈られた。

プロの生放送による集客効果に期待

ドワンゴ取締役の夏野剛氏

 「ニコチャオールスター大感謝祭」の終了後に、夏野氏に話を伺った。「ニコニコチャンネル」は、夏野氏の提案で開始されたという。ニコニコ動画に以前からあった公式動画をまとめて、わかりやすくすることが目的だった。

 ニコニコチャンネルを開始した経緯について夏野氏は、「ニコニコ動画は、ユーザーが投稿した動画が始まりだが、企業やコンテンツホルダーなどの動画も存在していた。それをニコニコチャンネルとして1つの括りにすることで目立たせ、表に出したかった」と説明する。

 ニコニコ動画におけるニコニコチャンネルの位置付けとしては、プロが制作したクオリティの高い動画を配信するほか、プロが行う生放送に期待しているという。「ユーザー生放送とは違う集客効果がある。ユーザーにとっては、ある一定のクオリティが期待できる生放送が見られる。生放送が始まったことで、ニコニコチャンネルの比重が増した」。

 今回、特別番組開始直後にニコニコチャンネルの認知度をユーザー投票で調べたところ、「知らない」は36%だった。「ニコニコチャンネルを知らなくても36%は生放送を見て、知ってくれた。これからもっと盛り上がる可能性がある」と夏野氏は話す。5日現在でニコニコチャンネルには202のチャンネルが開設されているが、「今後も1000、2000と増えてほしい」とした。

今後はスポーツ系チャンネルと生放送の連携強化

生放送会場の様子

 ニコニコ事業本部でニコニコチャンネルを担当する加藤資久氏は、「ニコチャオールスター大感謝祭」開催の理由について、「いろいろなチャンネルをユーザーに紹介したかった」と話す。

 また、「ニコニコチャンネルの開始から1年経った機会に、人気のチャンネルを集めて、労う意味もあった」。生放送会場には、出演者らが集って、くつろげるスペースもあり、お菓子や飲み物が用意されていた。そこでは、チャンネル間で情報交換も行われていた。

 ニコニコチャンネルでは、チャンネルに入会(登録)することで、ユーザーはマイページでチャンネルの更新情報が確認できたり、入会者しか見られない動画や掲示板などを利用できる。ほとんどは無料チャンネルだが、有料チャンネルの場合は別途月額料金が発生する。

 今回、ノミネートされていた12のチャンネルはすべて無料チャンネル。チャンネル入会者数は1万~3万人。「1万人を超えるところは人気チャンネルだと言える」とのこと。なお、ニコニコチャンネルを開設する企業や団体は、製品・サービス・作品のプロモーションや、課金動画による収益源として利用しているという。

 今後は、「スポーツ系のチャンネルと生放送を組み合わせた展開を行いたい」と話す。さらに、テレビアニメとのコラボレーションも考える。「例えば『鷹の爪ちゃんねる』では、テレビ放映と同じ時間に、ニコニコ生放送で裏番組をしている。また、『天体戦士サンレッドちゃんねる』ではテレビ放映直後に同じ回をニコニコチャンネルで公開して、見逃し配信のように利用されている。そういった連動を強化したい」と話した。

ベジータ芸人や怪獣カネゴン、トロ、レオナルド博士など登場

 「ニコチャオールスター大感謝祭」では、アイドルや芸人、キャラクターなど、実に多くの出演者が登場した。多彩な顔ぶれを写真でご覧いただきたい。


サンレッドちゃんねるやニコニコ特撮などが登場

よしよし動画(仮)、SPA!生、アキハバLOVEちゃんねるが登場

ニコスタ、鷹の爪、e-天気.net、ComeSta Channel。タニタからは谷田千里社長も登場

トロは歩くとゲームと同じ足音がした。ピザーラはピザを差し入れ。出演者くつろぎコーナーも用意

音楽芸人こまつが生放送中の効果音やBGMを演奏。なお、放送はドワンゴのカフェテリアで行われた



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(野津 誠)

2009/12/7 11:48