最も軽いセキュリティ対策ソフトは? パフォーマンス比較結果公開


 オーストリアの非営利団体AV-Comparativesは22日、主要なセキュリティ対策ソフトのパフォーマンスに与える影響を比較した調査レポートを公表した。多くのメジャーなセキュリティ対策ソフトは、比較的軽く動作したとしている。

 調査は、CPUがIntel Core 2 Duo E8300、メモリ2GB、OSは英語版のWindows XP Professional SP3の環境を使用。セキュリティ対策ソフトをインストールした上で、ベンチマークテストとして定評のあるPC World誌の「Worldbench6」を使用し、パフォーマンスを測定した。

 実験の結果、ファイル圧縮・解凍、音楽と動画ファイルのエンコード・トランスコードについては、セキュリティ対策ソフトはPCのパフォーマンスにほとんど影響を与えていないとしている。

 しかし、ファイルコピーや、アプリケーションのインストールとアンインストール、アプリケーションの起動時間、インターネットからのファイルダウンロードといった項目では、セキュリティ対策ソフトによる影響が見られた。

 多くのソフトでは、ベンチマークの各項目の結果は「非常に速い」「速い」と評価されたが、「Open Word」ベンチマークにおいてはESETとNormanが、「Open PDF」ベンチマークではAvast、G DATA、Normanが「普通」の評価にとどまった。また、インターネットからのファイルダウンロードでは、AVG、BetDefender、G DATA、Trustportが「遅い」、McAfeeが「普通」の評価となっている。

 これらを総合したWorldbenchの総合点は、セキュリティ対策ソフトをインストールしていない状態では116点。インストールした状態では、AVIRAが114点、Avastが113点、SophosとF-Secureが112点、KingsoftとMcAfeeとAVGが111点、SymantecとKasperskyが110点、ESETが108点、Microsoftが107点だった。AV-Comparativesでは、これらのソフトについて「アドバンストプラス」の最高評価を付けている。

 その他、Norman、AVG、BitDefender、G DATAについては「アドバンスト」、そしてeScanとTrustportに対しては「スタンダード」の評価を付けている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/24 14:18