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1月1日からダウンロード違法化、Winny/Shareノード数に変化は?


 権利者に無断でアップロードされている音楽と映像を、違法ファイルと知りながらダウンロードする行為が、2010年1月1日より違法となった。いわゆる“ダウンロード違法化”を盛り込んだ改正著作権法が、同日施行されたためだ。

 改正前の著作権法でも、権利者に無断で著作物をアップロードする行為は違法だったが、これらの著作物を私的使用目的でダウンロードする行為自体は、著作権法第30条が認める「私的使用のための複製」の範囲内とされ、法的責任は問われなかった。

 これに対して改正著作権法では、第30条から以下の場合が除外された。

 「著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を、その事実を知りながら行う場合」(改正著作権法30条1項3号)

 すなわち、違法にアップロードされた音楽と映像について、その事実を知りながらダウンロードする行為が「私的使用のための複製」ではなくなり、違法となるわけだ。

 ただし、違法ダウンロードを行ったユーザーへの罰則はない。また、「ニコニコ動画」や「YouTube」などのストリーミングサービスを閲覧する行為、音楽と映像以外の違法ファイルをダウンロードする行為については、ダウンロード違法化の対象外とされている。

1月1日からShareノード数が大幅減少

 なお、ネットエージェントの調査によれば、ファイル共有ソフト「Winny」を使用していたPCの台数(ノード数)の年末年始における推移は、前年同期と比べて大きな変化がなかった。一方、「Share」のノード数は年末から年始にかけて大幅に減少したという。

 「年末年始でShareのノード数が最も多かったのは12月27日で16万1675ノード。施行直前の31日は14万5279ノードだったが、施行後の1月1日は10万3919ノード、2日は10万7511ノード、3日は11万2439ノードと大幅に減少している。」(ネットエージェント)

 なお、前年同期(2008年12月27日〜2009年1月4日)のShare平均ノード数は約17万ノード。最も少なかった1月1日でも15万9532ノードだった。今回のノード数減少についてネットエージェントは、「ダウンロード違法化の影響があるのでは」と推測している。

 ただし、今回のノード数減少は「一過性の現象の可能性もある」と指摘する。実際、2009年11月末にShareユーザーに対する一斉取締りが行われて以降、12月上旬のShareノード数は13万ノードにまで減少したが、その後、ノード数が増える傾向が見られたという。

 こうしたことからネットエージェントでは、1月4日以降のノード数も集計し、ダウンロード違法化とノード数の相関関係を分析した上で調査結果を近日中に公開するとしている。

2009年11月21日から12月2日までの「Share」ノード数の推移。11月30日の一斉取り締り後にはノード数が減少する傾向が見られたという

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(増田 覚)

2010/1/5 19:45

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